saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

The Art of Dying 第五章 「所有と実存」(03)

あたかも、どこか 上の方から 降りて来るように思える。 だが実際は、あなたの 内部から やって来る。 内部は 超越でもある。 恩寵を得るには 懸命の努力が必要だ。 しかし、結局のところ、本物を出現させるのは 恩寵以外の何ものでもない。 これは 逆説だ。…

The Art of Dying 第五章 「所有と実存」(02)

人間精神は、近道を捜せると考える。 あなたたちは皆、ある種の夢に 覚えがあるだろう。 夢の中で、電車で 旅をしているのであれば、多くの駅を 飛び越せる。 ロンドンにいると思ったら、突然 東京にいる。 あなたは すべてを飛び越す。 無意識は つねに近道…

The Art of Dying 第五章 「所有と実存」(01)

「所有と実存」 ラビのヴィサカール・バエルが オレシーニヤ村の老いた農夫に出会った 農夫は若い頃のバエルを知っていた バエルが出世したことも知らずに 農夫は呼びかけた「バエル、どうしているんだね」 「あなたの方はどうですか」とラビが尋ねた 農夫は…

第四章 「そのままにしておきなさい」 (第五の質問)(02)

宗教は 極めて勇気のある人々、本当に向こう見ずな人々だけのものだ。 臆病者には 相応しくない。 二つ 三つ 小話を ーー。酒好きではあるが、学があり読書家でもある 年配の男が、田舎町の裁判所の法廷に 出頭を命じられた。 「飲酒 及び 治安乱罪」、「この…

第四章 「そのままにしておきなさい」 (第五の質問)(01)

第五の質問愛する 和尚、学のある愚か者と 学のない愚か者のうち、どちらが良い弟子になれるでしょうか。 そして 知識人のために ーー「愚か者は幸いである」、この言葉に対する見解をお聞かせください。 ここには 一人の知識人も 見あたらない。 祝福された…

第四章 「そのままにしておきなさい」 (第四の質問)

第四の質問愛する 和尚、あなたは本当にいたずら好きですね。 あなたは、私たちが あなたの家に入れるように、私たちの家を壊したい と言います。 でも、見ました。 あなたの家には、床も、壁も、天井もありません。 だから私は、引き込まれるのを恐れ、玄関…

第四章 「そのままにしておきなさい」 (第三の質問)

愛する 和尚、一度に 一人の 師 (マスター)だけですか。 私には、あなたが困ってしまうのも 理解できるし、うなずける。 私は あまりに多くの師、歩むべき道、扉 のことを語っている。 だから、混乱したとしても当然だ。だが、 私の言葉に しがみつくから混乱…

第四章 「そのままにしておきなさい」 (第二の質問)(02)

だがそれは、生の川を漂いながらやって来る。 わかるかね ? もし川が いっぱしの思想家なら、こう考え始めることだろう、「下へ流れ落ちている、それはいけない。 私の住み処は 山なのだ。 川も初めは ヒマラヤの頂上の雪、そこが私の住み処だ。 なのに私は …

第四章 「そのままにしておきなさい」 (第二の質問)(01)

第二の質問シヴァ神は、「ヴィギャン・バイラヴ・タントラ」の中で、妻 デヴィに心の安定を保つ技法を色々と教えています。 ハシディズムの、そうした心の安定、バランスを保つための技法についてお話していただけませんか。 いや、私は そうした技法のことに…

第四章 「そのままにしておきなさい」 (最初の質問)

最初の質問愛する和尚、あなたを通して、私の身に何かが起こりました。 でも、言葉には表せません。 何であるのか、私には わかりません。 それでも、それは そこにあるのです。 人間の精神(マインド) は、何でも 体験したことを問いたがる。 破滅への恐ろし…

「死の アート」第三章 綱渡り (09)

中央にいなさい。 バランスを失わないよう、いつも油断なく覚めていなさい。 そうすれば物事は 皆、ひとりでに片づいてゆく。中央にいられれば、神を、神の恩寵を手にできる。 中央にいられれば、ハシディズムの人になれる。 恩寵の 受け手になれる。 神とは…

「死の アート」第三章 綱渡り (08)

その人は言った。 「一方に倒れそうになったら、その都度反対側に身を反らしたんだ」 「それだけだ。 それ以上は何もない。 そうやって私はバランスを取った、そうやって真ん中に留まった」ーー 真ん中には 恩寵がある。 ラビは弟子たちに、「神に仕えるには…

「死の アート」第三章 綱渡り (07)

さて、この一文は極めて示唆に富んでいる。・・・ 谷の反対側まで辿り着いた者は、命が救われる イエスは弟子たちに 何度も、「豊かな生が欲しければ、私のところに来るがいい。 豊かな生を 手にしたければ、私のところに来るがいい」と 言った。だが生の豊か…

「死の アート」第三章 綱渡り (06)

(…何をするかの 問題ではない、寺院や モスクへ行っても、まったく心を込めずに祈ることもある。 あなた次第だ。 あなたが 祈りに込める 質による。 食べる、タバコを吸う、飲む、こうした ささやかで平凡なことのすべてに 深い感謝の念を込めて 行えば、そ…

「死の アート」第三章 綱渡り (05)

( …私は、あなたたち全員が ハシディズムの人になり、恩寵を受け取ってほしいと思う。 この科学と バランスの術(アート)を 学んでほしいと思う )マインドは、極めて 安易に極端に走る。 耽溺する者がいる ーー 肉欲、性、食べ物、衣服、家、あれやこれやに。…

「死の アート」第三章 綱渡り (04)

( …神と出会わない限り、あなたは言葉で 自分を欺き続けるしかない ーー 虚しい、空っぽの言葉で、中身のない 言葉で ) とても有名な スーフィーの神秘家がいた。 名を シャキクと言った。 心の底から、途方もなく 神を信頼し、その信頼だけで生きていた。イ…

「死の アート」第三章 綱渡り (03)

( …「神は もう時代遅れだ」と 言うのが、唯一正しい表現だろう。 人間は もっと自分を信頼していい。 信仰は いらない、信仰の松葉杖は要らない。)それゆえ、人々は ますます宗教に関心をなくしている。 教会で起こっていることに無関心になっている。 教会…

「死の アート」第三章 綱渡り (02)

(…だから、死は 生に反しない。 死は生に含まれる ーーここが 一番大事なところ。 もし、正しく生きたかったら、正しい死に方を学ばなくてはならない )生と死のバランスをとり、ちょうど その真ん中にいなければならない。 真ん中にいるということは、静止し…

「死の アート」第三章 綱渡り (01)

第三章 綱渡り ハシディズムの人々が、一緒に仲良く座っていた パイプを手にしたラビのイスラエルが、仲間に加わった 人々は、とても親しみやすいイスラエルに質問した 「先生、神に仕えるにはどうしたら良いか教えてください」 イスラエルはその質問に驚き …

第二章 失うものは何もない 最後の質問

最後の質問愛する和尚、私は、山中の岩の欠片(かけら)です。私には、それすら認める勇気がありません。 認めるどころか、夢を見ています。和尚、なぜ私に、川や海や 空のことを話して下さったのですか。 どうして私などに、サニヤスを下さったのですか。 私…

第二章 失うものは何もない 第八の質問 (02)

(…それは あなたの生だ ! 罪悪感を抱いてはいけない。 生きるべき、愛すべき、理解すべき、ありのままであるべき、あなたの生だ。 どんな衝動であれ、与えるのは 神、それらは、あなたが どこへ行くべきか、どこで探すべきか、どこで成就すべきかを 暗に知ら…

第二章 失うものは何もない 第八の質問 (01)

愛する 和尚、あなたが死について 話をすればするほど、私の生に対する渇望が大きくなります。 私は、自分が 本当には生きていないことを知りました。 生と死がともに来るのは 理解できますが、私の内部には、生、愛、激情への熱望があるのです。 私は、満た…

第二章 失うものは何もない 第七の質問

愛する 和尚、瞑想を 成長のアートではなく、死のアートと好んで呼ばれるのはどうしてでしょうか。 成長のアート と呼べば、あなたの自我が それをとても気に入ってしまうのが わかっているからだ。死のアートは、一種の衝撃だ。 小話を 一つ。ある日のこと…

第二章 失うものは何もない 第六の質問

愛する 和尚、この生が、始まりも終わりもなく、とても神秘的なのは どうしてでしょうか。 説明してください。 さて、私も 馬鹿げた答えを与えているのだが、あなたも 馬鹿げた質問を し始めた。 この生が とても神秘的なのはどうしてかって ? 私が知ってい…

第二章 失うものは何もない 第五の質問

第五の質問愛する和尚、なぜあなたは、私たちに 宗教的な名前を下さるのですか。 愚かしく思えます。 アシュラムの外で、インド人に スワミと真面目に呼ばれることなど滅多にありませんが。 あなたは、そう呼ばれたい と 強く望んでいるに違いない。 私があ…

第二章 失うものは何もない 第四の質問

愛する 和尚、あなたは、何びとも 他人の生に対して指図してはならない、とおっしゃいました。 そのことと、あなたの求めに応じたり、あなたに 明け渡したりすることとの辻褄を、どう合わせればよいのでしょうか。 まずもって、私は誰でもない。さて、もう一…

第二章 失うものは何もない 第三の質問

第三の質問愛する和尚、 セックスは死と 密接な関係にあります。 では、自然な禁欲とは どういうものなのでしょうか。 セックスは、死よりも 出生の方と密接な関係にある。 出生は セックスに起因する。 出生は 性的な現象だ。 もちろん、セックスは 死とも…

第二章 失うものは何もない 第二の質問

第二の質問愛する和尚、 時々、あなたは 愛と瞑想のことで私達を混乱させるようです。 愛が まったく不毛であることを強調するときもあれば、瞑想が無用だと言うこともあります。 しかしまた、光明へ到るには、愛も瞑想もともに 不可欠だとも言います。 「時…

「死のアート」第二章 失うものは何もない (最初の質問)

最初の質問愛する和尚、 どのようにして 死に備えればよいのでしょうか ? 何であれ 決して蓄えないこと ーー 力も、お金も、名声も、徳も、知識も、霊的体験と言われるものでも。 蓄えてはいけない。 蓄えなければ いつでも死ねる。 なぜなら、失うものがな…

「死のアート」OSHO 第一章 生のあり方 (10)

死という現象に、うっとりするくらいになるだろう。ソクラテスは、死が迫ってきているというのに、とても うっとりしていた。 弟子たちは、なぜそれほど幸せそうにしているのか 理解できなかった。弟子の一人、クリトンが尋ねた、 「どうして そんなに幸せそ…