中央にいなさい。
バランスを失わないよう、いつも油断なく覚めていなさい。
そうすれば物事は 皆、ひとりでに片づいてゆく。
中央にいられれば、神を、神の恩寵を手にできる。
中央にいられれば、ハシディズムの人になれる。
恩寵の 受け手になれる。
神とは 恩寵のことだ。
何を どうしようと神は探せない。
あなたにできるのは ただ一つ、神の邪魔にならないことだけだ。
一つの極へ動くたびに、あなたは緊張し、その緊張が あなたを固くする。
中央へ来るたびに、緊張は消え、あなたは液体に、流動的になる。もう、あなたは 邪魔にならない。
中央にいれば、もう神の邪魔にならない。
むしろ このように言おう ーー 中央にいるとき、あなたは いない、と。
ちょうど真ん中にいるときに奇跡は起こる。
つまり、あなたは 誰でもない人 となる、あなたは空(くう)となる。
これが秘密の鍵だ。
それは、神秘の､存在の錠前を開ける。
今日は これくらいにしよう。
第三章 綱渡り 終わり・・・第四章 そのままにしておきなさい (最初の質問)へ 続く
