saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第二章 失うものは何もない 第八の質問 (02)

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(…それは あなたの生だ !
罪悪感を抱いてはいけない。
生きるべき、愛すべき、理解すべき、ありのままであるべき、あなたの生だ。
どんな衝動であれ、与えるのは 神、それらは、あなたが どこへ行くべきか、どこで探すべきか、どこで成就すべきかを 暗に知らせるものに他ならない )


私は、この生が すべてではないことを知っている。
大きな生がその背後に隠れている。
隠れているのは この生の 背後。
だから、この生に逆らって 大きな生を見出すことはできない。

あなたは、あくまでも、この生に 深く浸って 大きな生を 探さなくてはならない。

海には波がある。
海は 波の背後に隠れている。
もし、荒れ狂う波を見て それを避けるとすれば、海と その深みをも避けることになる。
飛び込みなさい、波は海の 一部だ。
深く潜れば 波は消え、深みと海の 絶対的な静寂が現れる。

それが質問者への 私のアドバイスだ。

あなたは長いあいだ待ち続けた、もういい。
もう たくさんだ。



あなたに、古いイタリアのジョークを 一つ。

法王の給仕が、聖なるお方の朝食を運んでいた。
そのとき、滑って 食べ物を床中に ぶちまけてしまった。
転んだ給仕は叫んだ。「くそったれ !」

聖なるお方が、部屋のドアを開けて こう言った、「ここでは、汚い言葉を口にしてはなりません。 アヴェ・マリアと言いなさい」。

翌日の朝、聖なるお方の朝食を 運ぼうとしているとき、給仕は また滑って、床に食べ物を ぶちまけた。
「くそったれ !」哀れな男は叫んだ。

「いけません。アヴェ・マリアです」、法王が言った。

三日目になると、給仕は ビクビク震えていた。
しかし、今度は覚えていて、食べ物もろとも床に 倒れかけた途端に
アヴェ・マリア !」と 叫んだ。

「そうじゃない !」、 法王は声を荒らげた。
「くそったれ ! これで朝飯抜きは 三日目だぞ ! もう たくさんだ ! 」


あなたの生だ。
毎日 朝食を抜き続けることはない。
それから、アヴェ・マリアも 二度ならいい。
だが、最後は「くそったれ !」だ。




第八の質問 (02)、終わり・・・最後の質問へ 続く