saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第18章「意識の光」質疑応答 (25)

最初の質問 (25/終回)

 

アーナンダへの ブッダの最後の言葉は こういうものだった。

「アーナンダ、自分自身の光で ありなさい。

私の言うとおりに してはいけない。

汝自身の光であれ ! 

私の言うとおりにしてはいけない」

 

アーナンダは 四十年間、ずっとブッダに 仕えてきた。

それは 短い時間ではない。

全生涯、アーナンダは ブッダに献身的に仕えてきた。

そして 誰も、彼のブッダへの献身が どこか不完全だ とか、 完璧ではないとは 言えないほどのものだった。

それは 全一な ものだった。

しかし、もっとも献身的なアーナンダは 悟りに達することは できなかった。

そして、ブッダの死は 迫っていた。

 

ある日、ブッダが アーナンダに言った、「いよいよ 今日、 私は 肉体を離れることになろう」と。

すると アーナンダは泣き出し、こう言った。

「私は どうすればいいのですか ?

四十年間、あらゆる瞬間に あなたに仕えてまいりましたのに」

 

ブッダでさえ「お前は私の言ったことをしていなかった」とは 言えなかった。

彼は ブッダの言うとおりに やってきた。

彼は 真面目な人間ではあったが まだ無知なる人間だった。

 

ブッダは こう言った、「私が死なない限り、アーナンダよ、お前は 悟りに到達しないようだ」と。

すると アーナンダは「どうしてで ございますか ? 」と ブッダに尋ねた。

ブッダは こう言った。

「私が死なない限り、お前は 自分自身に返ることが できないからだ。

お前は あまりにも私に 執着しすぎている。

私が障害になっている。 お前は私に仕えてきた。

だが、お前は 完全に 自分を忘れてしまった」

 

あなたは 師に 盲目的に仕えることはできる。

だが、いまだ どこにも到達していない −−− 

もしあなたが 自分の考えに 従って、ただ師匠に仕えているのなら

「自分の考えで」という その言葉を、 覚えておきなさい。

としたら、あなたは 明け渡して などいない。

明け渡しとは、もはや、意志決定する あなたがいない ということだ。

師が 決めるのだ。

 

たとえ師が いなくても、そのときは 宇宙エネルギーに 明け渡すのだ。

すると、宇宙エネルギーが 決める。

あなたが 明け渡した瞬間、あなたの門は バタッと開かれ、充満する 宇宙エネルギーが あらゆるところから あなたの中に入って来て、あなたを 変容する。

それは こういう風に 見ればいい。

 

私の家が 闇で いっぱいだとする。

そのとき、私には 二つのことができる。

一つは、家の中に 光を作り出さなければならない −−−

そのとき、私は光を 作り出さなければならない。

または ドアを開け、外に輝いている 太陽の光を 導き入れるか。ただ部屋の扉を 開けるだけでいい。

すると、私の家は 聖なるゲスト、太陽を迎える ホストになる。

そのとき、私は 受容的になり、闇は 消え去る。

 

意志の道においては、光を 作り出さなければならない。

 

明け渡しの道では、光は そこにある −−− 

あなたは ただ、扉を開けねばならない だけだ。

だが、家が 暗くて、いたるところ闇が支配していれば、人は 扉を開けるのを 恐れる −−− 

人は 必要以上に 恐れる。

 

扉を開けた時、光が入って来るか 泥棒が入って来るか、誰に わかる ? 

そこで、 扉に鍵をかけてしまう。

あなたは 何も入って来ないように あらゆる可能性を 閉ざしてしまう。

それが あなた方の置かれている 状況だ。

 

自分で 光を作り出すか。

そうしたら、闇は 消え去る。

それとも、宇宙の光を 利用するかの どちらかだ。

宇宙の光は 常にそこにある。

だから、自分を その光に対して 開くのだ ! 

その光に対して 無防備でいなさい ! 

誰にも 依存しては ならない。

何が起ころうとも 覚悟しているのだ。

 

もしあなたに その覚悟があれば 何が起ころうと問題ではない。

そうすれば、闇それ自身が 光になってしまう。

その覚悟があれば

何ひとつ 闇のままであることはできない。

その まさに 覚悟が、あなたを完全に 変容させてしまう。

 

 

 

第18章「意識の光」最初の質問 (25)終わり…

 二番目の質問 (01)ヘ 続く