saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第18章「意識の光」質疑応答 (11)


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(11)

( だから、仏教の 僧侶の眠りは まったく あなた方の眠りとは違う。

彼の眠りには 普通とは違った質がある。

その眠りには 深みが、 ある種の 気づきがある )

 

アーナンダはブッダに こう言った。

「私は 何年も何年も あなたと ともにいて、あなたのことを観察してきました。

それは奇跡のようです。

あなたは まるで起きているように眠っていらっしゃいます。 そして一晩中、同じ姿勢で眠っていらっしゃいます」と。

ブッダの手は、眠りに入る時に置かれた場所から 動くことはなかった。

足も 同じ姿勢ままだった。

ブッダは 一晩中 同じ姿勢で眠っていた。

ひとつの動きも なかった ! 

幾晩も、幾晩も アーナンダは ブッダのそばに座り ブッダの眠りを見、不思議に思っていた。

「これは 一体、 どういう類の眠りだろう !」

 

ブッダは動かなかった。 まるで死体のようだった。

そして、彼は 眠りに入った時と 同じ姿勢で起きた。

それを見た アーナンダは、ブッダに尋ねた。

「あなたは何をしていらっしゃるのですか ?

起きていらっしゃったのですか、 それとも眠っていらっしゃったのですか ?

あなたは 一晩中、一度として お身体を動かさなかった ! 」

ブッダは こう言った。

「アーナンダ、お前にも いつかわかる日がくるだろう。

それは、お前が アナパナサティ・ヨーガを正しく実践していないことを 表している。 それだけのことだ。

さもなければ、 そういう疑問は 湧いてこないはずだ。

お前は、 アナパナサティ・ヨーガを実践していない −−−

もしお前が、日中、絶え間なく 自分の呼吸を意識していれば、夜 呼吸を 意識しないでいるのは 不可能だ。

もしマインドが 気づきに集中していれば、夢は お前の意識の中に 侵入して来れない。

夢がなければ、マインドはクリアーで澄んでいる。

お前の身体は 眠っている。が、 お前は眠っていない。

身体はリラックスしている。 そしてお前は、内に明かりがあることに 気づいているということだ、アーナンダ」

 

そして こう言った「私が眠っているのではない −−− 身体だけが眠っている。

私は覚めている !

そして、 それは眠っている間だけではない。

アーナンダ −−− 私が 死ぬとき、お前には わかるだろう。 私は覚めている。 ただ身体だけが死んでいく」

 

だから、呼吸への 気づきを実践しなさい。

そうすれば、その気づきは 眠りの中にまで 浸透できるだろう。

 

 

(11)終わり(12)ヘ 続く