saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第3章「覚醒の炎」by OSHO (15)


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(15)

( マハヴィーラは 苦行者ではなかった。

人々は 彼を完全に 誤解していた。)

 

彼は 苦行者では 全くない。

知恵ある人間が 苦行者であったためしがない。

が、彼は 断食や空腹を、気づきのための手段として使った。

あなたも 胃袋が一杯になると、眠気を 感じ始め、注意力が散漫になるという経験が あるだろう。

 

あなたが 眠りたいとする。

が、断食していて空腹だと、眠ることはできない。

あなたは 眠れない。 夜通し、あっちこっちと 寝返りを打つだろう。

断食していると、眠ることはできない。

何故 眠れないのだろう ? 

食物を食べないことは、命にとって危険だからだ。

そういう状況では、睡眠は 第二番目の必要事項となる。

第一の必要が食物、食物を 食べることだ。

それが 第一の必要性だ。

その状況では、睡眠は 問題ではない。

だが マハヴィーラは、断食をごくごく科学的な方法で使った。

断食したら 眠りに落ちることはできない。

また、平常より、もっと楽に ものを覚えていられる。

意識が、平常より もっと簡単に、あなたに 訪れる。

 

マハヴィーラは、空腹という現象そのものを 意識の対象として 使った。

彼は 常に立っていた。

座っているブッダの像を、見たことがあるかもしれない。

が、マハヴィーラの像は、どのようなものであれ すべて立った姿勢のものだ。

彼は いつも立っていた。

立っていると、より強く空腹を 感じられる。

もし 座った姿勢だと、立った姿勢よりも 飢えを感じないだろう。

横になると、さらに少ししか 空腹を感じないだろう。

が、立っていると、身体全体が 空腹を感じ始める。

あなたは 身体中で 空腹を感じる。

身体全体、空腹感という川になり 流れはじめる。

頭から 足まで、空腹感で一杯になる。

空腹を感じるのは、胃袋だけにとどまらない。

身体全体が 空腹を感じる。

 

マハヴィーラは 立ったまま、ちょうど呼吸が身体の中を めぐるのと同じように、空腹感が体内をめぐるのを 見守っていた。

 

 

(15)終わり(16)へ 続く