二番目の質問 (03)
( 身体には、二つだけ 深いことがある −−−
それは セックスと 食物だ。
その二つより深いものはない )
食物は 個人が 生き残っていくために必要であり
セックスは 種族が 生き残るのに必要だからだ。
その両方が 自己保存のメカニズムだ。
個人は 食物なしでは生き残れないし
種族は セックスなしでは生き残れない。
だから、セックスは種族のための 食物であり
食物は 個人のための セックスだ と言える。
それらが 身体のなかで 最も深いものだ。
それらは あなたの存続に 関わっている −−− それは 最も 根本的なことだ。
それなしでは 死んでしまうだろう。
もし断食し、ただ 事のありさまを観ているとすれば、あなたは 最も深い眠りに 触れたことになる。
そして、もしあなたが 対象に同化せず、心を 動かさずにいられれば −−− 身体は 苦しんでいる、身体は 飢えを感じている、身体は 食物を要求している。
そして、あなたは ただ その感覚を 観ている −−− すると 突然、身体が以前とは違うものになる。
あなたと あなたの身体の あいだに、連続がなくなる。
そこに 隙間が 存在するだろう。
断食は マハヴィーラによって 使われた。
イスラム教徒は 夜、眠らない という方法を使った −−− 眠り なし !
一週間､ 断眠すれば、あなたの全存在が どんなに眠たくなるか、また､ この断眠を 維持することが どんなに難しいか わかるだろう。
しかし、もし その人が かたくなにそれを 行えば 突如として、身体と自分が 分離する瞬間が やって来る。
そうしたら、身体には 眠りが必要だ と 理解できる −−− 自分に 眠りが 必要なのではない。
あなた自身の中に さらなる気づきを 作り出すために、また、いわゆる あなた方のしゃきっとしない状態から 自分自身を 連れ出すために、直接 働きかける方法が たくさんある。
その方法では、明け渡しは 必要ない。
むしろ、人は 明け渡さないように 戦わなければならない。
明け渡しの 必要はない。
というのも、これは 戦いの道であって 明け渡しの道ではないからだ。
この道ゆえに、マハヴィーラは「マハヴィーラ」という名前を 与えられた。
「マハヴィーラ」とは､「偉大なる戦士」という意味だ。
それは 彼の名前ではなかった。
彼の名前は ヴァーダマンだった。
そして、彼が「マハヴィーラ」と 呼ばれたのは、内側の戦いに関する限り、彼は 偉大な戦士だったからだ。
彼には グルも､ マスターも いなかった。
というのも、戦いの道は ひとりきりの道だからだ。
誰かの助けを受けることさえ よくない −−− それは自分の 眠りに なるかもしれない。
こういう話が ある。
マハヴィーラが 断食し、何年も 沈黙を守っていた。
そんな彼の所に、ある村の不良たちが 彼の修行の邪魔をして、嫌がらせをしようと やって来た。
その時、マハヴィーラは 沈黙の誓いを立てていた。
彼は その村の不良たちから 何度も何度も叩かれた。
彼は 喋らなかったし、裸のままだった −−− まったくの 裸だった。
だから 村の人たちは、彼が何者かを 理解するのに 苦慮していた。
それに､ 彼は喋らなかった ! おまけに裸だ。
だから、マハヴィーラは 村から村へと放り出され追われていた。
この話によると、神々の王 インディラが、マハヴィーラの所に やって来て 言った。
「私には あなたを守ることができます。 あなたを見ていると辛いのです。 あなたは 必要もなく叩かれています。
だから､ ただ私に あなたを守らせていただきたい」
だが､マハヴィーラは その申し出を 断った。
後に、なぜインディラの 申し出を 断ったのかを 尋ねられた時、彼は こう言った。
「この意志の道は 孤独の道です。 だから、助けてくれる人を待つことさえできません。
その助けゆえに、闘う精神が揺れるむからです。そうすれば、その戦いは 部分的なものになってしまいます。
そうなると、あなたは誰か 他の人に責任を転嫁できます。
そして依存があれば どこであれ、眠気が入ってきます。
人は完全に独立していなければなりません。
そして初めて、人は 目覚めるのです」
これは 一つの道であり、根本的な心構えだ。
目撃する というこれら全ての方法は、意志の道の ものだ。
だから私が「目撃者であれ」と 言うとき
それは 意志の道を行く者の ためにある。
それと正反対なのが 明け渡しの方法だ。
明け渡しは、あなたの自己ではなく エゴに関わっている。
(03)終わり(04)へ 続く
