saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第3章「覚醒の炎」by OSHO (17)


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(17/終回)

 

 もし 三週間以上 断食すると、身体全体が空腹になる。

各細胞が、身体の全ての細胞が 空腹を感じ始める。

その時に初めて、胃袋だけでなく 全身が餓えた状態になる。

あなたは 飢餓の 深い炎に取り囲まれる。

 

マハヴィーラは この空腹を、意識的であるための 手段として使った。

ゆえに、彼は 飢えて、断食をし、意識的でいた。

 

人間は 三ヶ月間、食物なしで生きられる・・・

もちろん健康な人間のことだ。

標準的な健康な人間は、三ヶ月間 食物なしで生きられる・・・三ヶ月間だ ! 

 

もし三ヶ月間 断食し続ければ、ある日 突然、まさに 死の淵にいるだろう。

それが 死との 意識的な直面だ。

 

その直面は、あなたが 肉体を離れる直前、内側にある あなたの中心に ジャンプするとき、はじめて訪れる。

その時には、もう全身が消耗している。

これ以上は 続けられない。

あなたは 自身の存在の源へと投げ返される。

徐々に、あなたは身体の 内側へ、内側へ、内側へと 投げ返される。

食物は あなたを 外側へ連れていき、断食は 内側へと連れていく。

そして、身体があなたを、もう それ以上運べない瞬間・・・その時、あなたは 自分の中心へと 投げ出される。

その瞬間、内なる太陽が 解き放たれる。

 

ゆえに、マハヴィーラは 三ヶ月間 断食した・・・

その断食は 四ヶ月間に 及ぶことさえあった。

彼は 並外れて健康だった。

 

そして三ヶ月の断食の後、食物を乞うために 村へ出かけた。

何故、彼は 三、四ヶ月の断食の後、突然、村へ食べ物を乞いに出かけたかは 未だに謎だ。

実際、あと一瞬でも断食し続けたら、致命的になり得るという ぎりぎりの状況で、彼は いつも食物を乞うために村へ出かけた。

彼は 再び肉体の中に入り、そして また断食をした。

そして また中心へいく。

肉体に入り、中心に向かった・・・・・・。

すると 生の通路を 感じることができる。

息が ただ入ってきて、出ていく、生が肉体の中に 入ってきて、出ていく、生が 肉体の中に入ってきて、出ていく。

このプロセスを マハヴィーラは、注意深く 見守っていた。

 

食物を食べ、いわば肉体の中に戻った。

 

そしてまた 再び、断食へと 入っていった。

そういうことを、彼は 十二年間 ずっとやり続けていた。

それは 内側のプロセスだった。

 

私は 三つのこと、呼吸、セックス、そして空腹について話した・・・まさに根本であり、基盤となることだ。

それらの中の どれでもいい、意識的にしてみなさい。

 

呼吸が 一番やさしい。

タントラの やり方は難しいだろう。

マインドは それを使いたがるが、それは 難しい。

空腹を使う やり方も難しい。 マインドは それを好まない。

それら二つは 非常に 難しい。

好きであろうがなかろうが、それらは難しい。

呼吸のプロセスに意識的であること だけがシンプルだ。

来たる世代のために、ブッダの手法が非常に役立つと 私は思っている。

それは極端でなく、簡単で、それほど危険ではない。

ゆえに、ブッダが中道・・・マジヒムニカヤ・・・黄金の中庸という考え方の創始者として 知られているのだ。

 

セックスと食物という二つの 中間、呼吸は 黄金の中庸、きっかり真ん中だ。

 

意識的になるには、もっと多くの方法があるが・・・どんな方法を使っても、あなたは 内なる光のなかに落ちつく。

 

そして 一度、光のなかに 自身を築けば、あなたの光は 体内の細胞へと流れ込む。

その時 あなたの全メカニズムが活気づき、あなたは ブッダの身体、光明を得た者の身体を持つようになるだろう。

 

 

 第三章「覚醒の炎」終わり

第四章 (質疑応答)「自由への恐れ」へ 続く