saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第16章「二番目の質問」(02)


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二番目の質問 (02)

( 意志の道に従う者は、たった ひとつだけ罪を知っている。

その罪とは、精神的な眠気だ。

それに対しては、たくさんの技法がある )

 

たとえば グルジェフは 

スーフィーのエクササイズを 使った。

スーフィーたちは それを「止まること (ハルト)」と言った。

たとえば、あなたが ここに座っている。

そして、もしあなたが ハルトのエクササイズを実践しているとすれば、それは 完全に止まるという意味だ。

いつであれ、師が「止まれ !」あるいは「ハルト !」と 言えば、 何をしていようと、完全に 止まる。

もし目が開いていたら、その時、その場で止まらなければならない。

その状態で、目を閉じることは できない。

また、 あなたが 手を 挙げているとしたら その上げたままの姿勢で いる。

どんな格好で、どんな仕草を していようと 

その状態で 凍りついたようになる。

不動の状態だ !  完全に 静止した状態だ ! 

この方法を 試してごらん。

すると突然、あなたは内側での目覚めを 得る −−− 

一つの フィーリングを 得る。

突然、あなたは自分自身が 凍りついているさまに 気づくだろう。

身体全体が 凍りついている。

あなたは 堅い石になった。 あなたは 彫像のようだ。

だが、もし自分自身を 欺き続けるなら 

あなたは眠りに落ちる。 あなたは 自分をだます。

あなたは

「誰が 自分のことを見ている ?

目をつぶっていればいい。

凍りついた格好は苦痛だ」と 言える。

あなたは 自分自身を だませる −−− が、それが眠りに落ちている ということだ。

 

だますことは 眠りだ、自分自身をだましてはならない。

なぜなら、それは誰の知ったことでもないからだ。

それは あなたのことだ。

 

もし 一瞬でも 凍りついたように 止まることができれば、以前とは違う 自分自身をを見始めるだろう。

そして あなたの中心は 

凍りついたように止まっている体に 気づく。

 

その他にも方法がある。

たとえば、マハヴィーラと 彼の宗教の伝統では、自己を 目覚めさせる方法として、断食を 使っていた。

もしあなたが 断食すれば、身体は 食物を要求し始める。

そして、身体は あなたの意志を 圧倒し始める。

そこで、マハヴィーラは こう言った。

「ただ見ていなさい −−− 何もしてはならない。

あなたは 飢えを感じている。

そこで飢えを感じていなさい。

身体は食物を要求してくる −−− それに対して、ただ目撃者でありなさい −−− 何も してはならない。

何が起ころうと、ただ 目撃者でいるのだ」と。

それは 深いことだ。

 

身体には、二つだけ 深いことがある −−− 

それは セックスと 食物だ。

その二つより深いものはない。

 

 

(02)終わり(03)へ 続く