saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第四章「自由への恐れ」(01)


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(01)

質問・・・

 OSHO、人間の部分的な意識という状態は、大きな生命の進化における一つの段階です。

 人間が自ら進んで意識を成長させることに、意義はあるのでしょうか ? 

 ブッダの役割、人間の意識の拡大における光明を得た人々の役割も、どうか説明してください。

 

 

進化は 無意識だ。

自らの 意志は 必要ないし、意識的な努力も必要ない。

それは ただ自然だ。

が、意識が進化すると、それは まったく別物だ。

意識が 存在すると、進化は 止まる。

進化は 意識に達するまでのことだ。

 

進化の働きとは、意識を 生み出すことだ。

いったん 意識が存在すれば、進化は 止まる。

そうなると、全責任が、意識それ自体に かかってくる。

そのことは 様々な角度から理解する必要がある。

 

人間は もう進化してはいない。

かなり以前から、 人間は進化していない。

進化は 人間に関する限り、止まってしまった。

人間の肉体は 進化のピークに至り、それ以来、ずっと進化していない。

今までに発見された 一番古い骨、最も古い人間の身体は、根本的に我々の骨と違わない。

根本的な 違いはない。

もし 十万年前の人間を 生き返らせ、訓練をしたら、あなた方と ちょうど同じようになる。

そこには まったく違いはないだろう。

 

人間の身体は 進化を止めた。

いつ 止めたのか ? 

 

意識が 入ったとき、進化という働きは終わった。 今や、進化は あなたに かかっている。

人間は止まった状態のままだ。進化していない。

人間が自ら 懸命にしない限り、止まったままだ。

そして 人間を越えれば、もはや すべてが意識だ。

人間以下の存在は、全てのが無意識だ。

 

人間とともに、新しい要素が 入ってきた・・・

気づきという要素、意識という要素だ。

その要素とともに、進化という働きは終わった。

進化とは、意識の進化の状況を作り出す ということだ。

 

ひとたび、意識が入ってくれば、全責任が意識にふりかかる。

ゆえに、人間は 今や自然に進化することはない。

もはや、 進化は ない。

 

意識とは 進化のピーク・・・ラストステップだ。

だが、生命の ラストステップではない。

意識こそが、生命の ラストステップだ。

動物から引き継いだすべての。

それがラストステップ・・・クライマックス、 ピークだ、

が、さらなる成長に向けての、最初のステップで あるべきだ。

 

私が「進化が終わった」と言うのは、

そこからは、内なる努力が必要だ という意味だ。

そこからは、何かをしない限り あなたは進化しない。

 

自然は、無意識的な成長の 最終地点へと あなたを連れてきた。

今や、 あなたは 意識的になった。

今や あなたは知っている。

そして、知っている ということは、あなたに 責任がある ということだ。

 

子供は自分の行動に 責任はないが、大人は 違う。

狂人は 自らの行動に 責任がないが、正気の人間には 責任がある。

 

もしあなたが アルコールの影響下にあり、意識的に行動していなければ、あなたの行動に 責任はない。

しかし、意識があることで、知る という能力が あることで、自分自身に 責任が生じる。

 

 

(01)終わり(02)へ 続く