saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第四章「自由への恐れ」(04)


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(04)

( 意識が入ったら、あらゆる物事に責任が かかってくる。

何に関して という問題ではない。)

 

それは 大変な重荷であり、深い 苦悩だ。

それが 恐怖を生み出す。

あなたは ちょうど、深淵の上にいる状態だ。

 

それは 私が「人間には、今や意識的な努力が必要だ」と 話していることだ。

人間であることは、 意識が進化するフィールドに 入ったという意味だ。

何百万年もの 生命の進化の中で、

あなた という存在が生まれた。

だが、もはや 自然は 助けにならない。

今ある この地点、それが自然の 進化のピークだ。

自然は あなたに 何もできない。

自然は あなたに、やれることは全て やった。

そのために、常に深い内側での 不安があるのは当然だ。

 

人間は 一つの不安だ。 それは自然だし、いいことだ。

それを忘れないこと。 それを利用するがいい ! 

 

忘れようとすることはできる。

が、そうすると、あなたは機会を 見逃す。

マインドの不安な状態を忘れるための どんな努力も、過ちであり、危険だ。

あなたは 人間であることから下落している。

 

成長のために、もっと先へ進むために、その不安を利用するがいい。

だが もはやあなたは、肉体として もっと先へは 進めない。

肉体は 行き止まり、袋小路の状態にまで来た。

もうこれ以上 先はない。

身体は 水平に進む。

それは ちょうど 次のように・・・

 

飛行機が 離陸のために 線に沿って地上を、地面を滑走している。

そのうち、水平滑走が 止む瞬間が来る。

飛行機は、ただただ推進力を集めるために 一、二、三マイルと 滑走し続けざるを得ない。

すると、水平滑走では もう用をなさない という瞬間が訪れる。

 

もし飛行機が 地面を走り続けていたら、それは飛行機ではない。

飛行機が 自動車のように走っている。

そして 飛行機に勢いがつくと、飛行機は地面を離れ、水平の動きから 垂直の動きへと移る。

それが 人間に 起こったことだ。

 

生命の進化は、人間に至るまでは、いわば地面を走り続けていた状態だった。

今や、人間は 推進力となった。

今や、人間に関しては、上へ向かう垂直の動きが 唯一の動きと なる。

もし あなたが

「我々は 何百万年も地面を走り続けてきたのだから、これからも ずっとそうしていくべきだ」と 思い、そういう見方をしたら、物事の全体を 見逃している・・・この生命の進化が 水平に進んできたのは、ただ あなたが離陸できる、その瞬間のためだったのだから。

 

動物は 人間に向かって走っている。

木は 動物に向かって走り、物質は 木に向かって走っている・・・この地上にいる 全ての存在が、人間に向かって走っている。

それでは、人間は何のために 走ったらいいのだろう ? 

 

 

(04)終わり(05)へ 続く