saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第18章「意識の光」質疑応答 (12)


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(12)

( だから、呼吸への 気づきを実践しなさい。

そうすれば、その気づきは 眠りの中にまで 浸透できるだろう )

 

もしくは、身体の動きに対する気づきを 実践することだ。

ブッダには、そのことを表す言葉が ある。

彼は それを「注意深くあること(マインドフルネス)」と 言った。

 

彼は「注意深く歩きなさい」と 言った。

我々は、何の気なしに 歩いている。

 

ある日、ブッダが 話していた時 

ある男が ブッダの前に座っていた。

その男は、自分の足と 爪先を、必要もないのに動かしていた。 その動きには理由がなかった。

そこで ブッダは話を 止め、その男に聞いた。

「どうして自分の足を動かしているんだね ? どうして自分の爪先を動かしているんだね ?」

 

すると突然、その男は 動かすことを止めた。

そのとき、ブッダは その男に聞いた。

「どうして そんなに突然、動かすのを 止めたんだね ? 」

すると その男は こう言った。

「自分が 足と爪先を 動かしていることにさえ、気づかなかったからです !

自分で 意識していなかったのです !

あなたに聞かれた瞬間、気づいたのです」

ブッダは こう言った。

「何と愚かな !

自分の足が 動いているのに 気づかなかった ? あなたは自分の身体に何をしているんだね?

生きているのか、死んでいるのか、どっちなのだろう。

それは あなたの足だろう、あなたの 爪先だろう。

それらが動いているのに、気づきも しなかったのかね ?

あなたは何に 気づいているんだね ?

それだったら あなたは、人を殺して『私は気づかなかったのです』と 言える。

実際、人殺しする人間は、自分のしていることに 気づいていない。

自分のしていることに 気づいていれば、人殺しは できない」と。

 

ブッダは こう言っていた。

「進みなさい、歩みなさい、だが 意識に満ちて。

内側で 自分が歩いている と 認知していなさい」と。

 

 

(12)終わり(13)ヘ 続く