(13)
( ブッダは こう言っていた。
「進みなさい、歩みなさい、だが 意識に満ちて。
内側で 自分が歩いている と 認知していなさい」と )
それには どんな言葉も 必要ない。
どんな思考も 必要ない。
内側で「私は歩いている」と 言葉にする必要はない。
言葉に出すのは、歩いている と 気づいていないということだ −−− あなたは 自分の思考に 意識がいっている。
すると、歩いていることへの 気づきを失ってしまう。
ただ、体で 気づいていなさい −−−
精神作用と してではなく。
ただ自分が 歩いているのだ と 感じてさえいればいい。
マインドを 割り込ませないで、直接、 自分で 感じられるように、体での 気づき、感覚を 作り出しなさい。
風が 吹いている −−− あなたは それを感じている。
言葉を 使わないように。
ただ 感じる、 そして、その感覚を
心に 留めておきなさい。
あなたが 浜辺に寝転がっている。
砂は 冷たい、 とても冷たい。それを 感じなさい ! −−− 言葉に 出すのではない、ただそれを 感じる −−−
その冷たさを。 その冷たさの中に 深く入って行く。
ただ 感じなさい !
それを 意識していなさい。
言葉を 使わずに。
「砂はとても冷たい」と 言わないように。
それを 言葉に 出した瞬間、 実存的な瞬間を 見逃す。
あなたは その感覚を、 頭の中の ことにする。
(13)終わり(14)ヘ 続く