saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第1章「人間 −− 永遠と永遠の架け橋」(01)


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「究極の錬金術 2」by OSHO

第1章「人間 ー 永遠と永遠の架け橋」より抜粋… Pp19ー32

(01)

 

…この経文は意識に 関わっている。

『自身の内に 意識を作り出すことが お香だ』

−−−自身の内に意識を作り出すことが ! 

 

まず初めに、意識とは 何かを理解することだ。

あなたが 歩いている。 あなたは 多くを意識している。

店の こと、自分の横を 通り過ぎる人々の こと、往来の こと、すべての こと。

あなたは 多くに 気づいている。

が、たったひとつ 気づいていない。

 

それは あなた自身だ。

あなたが 通りを 歩いているとする。

あなたは 多くのことに 気づいている。

が、 自分自身に 気づいていない ! 

この 自己への気づきを、

グルジェフは『自己想起 (セルフリメンバリング)』と 呼んだ。

グルジェフ 曰く

「あなたが どこにいようとも、 絶えず自分自身を 想起して いなさい」

 

たとえば、あなたが ここにいる。

あなたは 私の話を 聞いている。

が、あなたは その 聞いている者 を 意識していない。

話し手 のことは意識しているが、

聞き手 のことは 意識していない。

その 聞き手を 意識するのだ。

自分が ここに いる ということを 感じなさい。

あなたは ここにいる。

一瞬、その一瞥が訪れ、また あなたは忘れてしまう。

が、やってみなさい ! 

 

あなたが 何をしていようとも、絶えず 意識の内で 一つのことを やり続けなさい。

あなたが していることを 意識する。

 

何かを 食べているとする。

食べている 自分を 意識しなさい。

歩いているとする。歩いている自分を 意識するのだ。

あなたが 何かを 聞いている。

あるいは 何かを 喋っている。

その 聞いている自分、喋っている自分を 意識しなさい。

 

怒っていたら、自分が 怒っていることを意識する。

怒りのある まさに その瞬間、

自分が 怒っていることを 意識する。

この 絶えざる自己への想起は、微妙なエネルギーを生み出す −−− とても微妙なエネルギーを あなたの 内に。

あなたは だんだん、 結晶化した存在と なっていく。

普通 あなた方は、ただの だぶだぶの袋だ。

何ひとつ 結晶化されていない。

実際、中心というものが 何もない −−− ただの 行き当たりばったり。

ただの 何の核もない雑多なものが いい加減に組み合わさった存在 −−− 群衆、 絶えず移り変わり続け、主人 というものが内側に いない存在だ。

 

意識とは、 主人である という意味だ ! 

 

「主人である」とは、 コントロールするもの の ことではない。

「主人である」とは、現存すること −−− 常に ここに 存在して、在る ということだ。

 

あなたが 何かを していようがいまいが、

一つのことを 絶えず自分の意識の内で やり続けること。

それが あなたであることだ。

この 自分自身を感じること、自己の存在を 感じること、それが 中心を 生み出す −−− 穏やかさの 中心、静寂の中心、内なる統制力 −−− 内なる力を 生み出すのだ。

 

「内なる力」とは、 文字通りの 意味だ。

だから、この経文では『意識の火』と 言う。

それは 火だ。 炎なのだ ! 

 

もしあなたが 意識し始めれば、新しいエネルギーを 内側に 感じ始める −−− 新しい 火、 新しい生を。

 

そして、その新しい生、新しい力、新しいエネルギーによって あなたを支配してきた 諸々のものが、ただただ 消え去る。

 

 

 

(01)終わり(02)へ 続く