saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

「究極の錬金術」by OSHO,(05) 翻訳 : スワミ.ボーディ.イシュワラ

「無意識との出会い」 (05)

(…では、どうしたら見つけられるだろう ?

それに瞑想しなければならない)

問題の質からいって、頭や理屈で考えて 解決できるものではない。

それを 深く思い巡らさねばならない。

そのことに 瞑想しなければならない。

瞑想し続け、探求し続けなければならない。

「自分の 本来の顔とは 一体何なのか ?」

そして、師は 杖を持って そこにいる。

彼は 誰かが眠っているかどうか、探求者達の間を 見回っている。

師の杖が 頭の上にあれば、あなたは 眠っていられない。

眠ることは まったく許されない。

あなたは 絶えず 目覚めていなければならない。

 

禅の師は、厳しい修行を課す師だ。

あなたは、師の目の前で 瞑想しなければならない。

また、彼は あなたが眠りに落ちるのを 許さないだろう。

あなたが眠りに落ちていく 瞬間が  無意識と出会う瞬間だからだ。

もしあなたが 眠りの外に留まることができれば 無意識の世界が明かされる。

それは 線上に 存在しているからだ。

あなたが 眠りに落ちる まさにその線が  そこから無意識に入ることができる線だ。

あなたは それを試せる。 あなたは 毎日眠ってきた。

が、まだ眠りに遭遇したことがない。

眠りを見たことがない −−− それが 何であるか、どのようにやって来るのか、どのように 眠りに落ちて行くのか。

あなたは何も知らない。

あなたは 毎日 眠りに落ち、眠りから覚める。

が、眠りが マインドに訪れる瞬間 −−− 何が起こっているのか 感じたことがない。

そこで、次のことを 試してみることだ。

 

三ヶ月間、眠りが訪れる瞬間に気づこうと 努力した後、ある日 突然、自分で自覚しながら眠りに入っていく。

ベッドに倒れ、目を閉じ、その時、想起していなさい。

眠りがやって来つつあると 想起すること。

「眠りが訪れる瞬間、 私は目覚めたままでいる」

それは とても骨が折れる。

が、それは 起こる。 一日では、それは 起こらないだろう。

が、毎日、絶えず「眠りはやって来つつある」と  辛抱強く 想起し続けなさい。

そして「眠りがやって来るのを 自覚せずにはおかない」と、心に留めておく。

すると ある日、突然 眠りはそこにある。

あなたは まだ起きている。

まさに その瞬間、あなたは自分の無意識にも、気づくようになる。

一度 自分の無意識に気づけば、あなたは決して 再び昔のようなやり方で 眠ることはないだろう。

 

眠りは そこにある。 が、あなたは同時に 目覚めている。

あなたの中の 一つの中心が、それを認知し続けている。

あたり一面は 眠りだらけだ。

それでも、あなたの中心は、それを 認知し続けている。

その中心が認知している時、夢を見ることは 不可能だ。

そして 夢を見ることが不可能なら、昼間、夢を見ることもまた不可能になる。

すると、あなたは 今までと違った感覚で眠る。

そして、朝も 今までと違った感覚で 目覚める。

その今までと違う質とは、無意識との出会いからやって来る。

だが、それは難しく見えるかもしれない。

そこで、無意識と 出会うための  もっとやさしい方法を あなたに教えよう。

 

まず、部屋の扉を閉じ、あなたの正面に 鏡を 置きなさい。

部屋は 暗くなくてはいけない。

そして、鏡に直接反射しないようなやり方で  鏡の脇に 小さな明かりを 置きなさい。

その鏡には、あなたの顔だけが 写っていて  明かりは写っていない。

そこで自分の眼を 見つめ続ける。

その時、瞬きをしてはいけない。

それは、四十分間の実験だ。

二、三日もすれば、瞬きしないでいられるだろう。

たとえ涙が出てきても、そのままにしておきなさい。

頑張って 瞬きしないようにしなさい。

そして自分の眼を絶えず 見つめ続けなさい。

見つめる対象を 変えてはいけない。

眼の中を、自分自身の眼を 見つめ続けなさい。

そうすれば、二、三日のうちに  あなたは とても不思議な現象に気づくだろう。

あなたの顔が 新しい形を取り始める。

あなたは 恐くなるかもしれない。

鏡の中の顔が 変わり始める。

時には、以前には決して知らなかった自分の まったく異なる顔がそこにある。

だが、実際には、それら全ての顔は あなたのものだ。

そして、その状況は 潜在意識のマインドが 爆発し始めているところだ。

それらの顔、それらのお面は みな、あなたのものだ。

時には、あなたが過去生で持っていた顔が  現れてくるかもしれない。

 

毎日 四十分、一週間の継続した凝視の後、あなたの顔は変転する。

ちょうど 映画のフィルムが 流れていくように。

多くの顔が 絶えず、来ては 去って行く。

三週間後には、どれが自分の顔だか、思い出せなくなるだろう。

あなたは 自分の顔を 覚えていられなくなる。

来ては 去って行く、多くの顔を見たからだ。

もしあなたが この方法を続ければ  やがて三週間の後、最も 不思議なことが起こる。

それは 突然、鏡の中の顔が 消えるというものだ。

鏡の中には 何もない。

あなたは その空っぽを 凝視する。

そこには 全然、顔がない。

 

それが 待ちに待っていた瞬間だ。

目を閉じ、無意識と 直面しなさい。

鏡の中に 顔がない時、ただ目を閉じなさい。

それは 最も大事な瞬間だ。 目を閉じ、内側を見る。

すると あなたは無意識と出会う。

その時、あなたは 裸だ。

あるがままの あなたで、完全に裸の状態だ。

あらゆる欺瞞が 落ちていく。

それが 現実の姿だ。

 

 

(05)終わり(06)ヘ 続く