saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

「究極の錬金術 2」by OSHO,

最初の質問 (13/終回)

 

(…トータプリは 言った。

「それは すべて幻想だ。  お前が映し出したものだ。

手に 剣を取りなさい。

そして お前が見ている女神を 真っ二つに切るがいい。 殺すのだ ! 」)

 

そこで ラーマクリシュナは言った。

「どこから その剣を持ってくればいいのですか ? 」と。

すると トータプリは「お前のイメージが やってきた所と 同じ所からだよ。

お前が そのイメージを得た 内側から −−− イマジネーションからだよ。

だからイマジネーションから剣を ひとつ取るのだ。

もし お前が その女神のイメージを打ち壊さないなら、わしは お前の元を 離れる。

お前は わしに従うと誓った。

弟子として、言われたことは何でもするとな !

そのイメージを打ち壊さないなら、今すぐお前の元を去るぞ ! 」と 言った。

 

そこで ラーマクリシュナは 目を閉じた。

彼は 泣いていた。  涙が 流れ落ちていた。

すると トータプリは、少しの間 笑って こう言った。

「お前は なんて馬鹿げているんだ !

なぜ 泣いている ?

誰ひとり、泣くことで真理に到達できた者は いない。

男らしくするんだ。 お前が見ている 女神を殺すんだ ! 」と。

そして彼は 硝子の破片を持ってきた。

 

トータプリは 硝子の破片を持ってきて、ラーマクリシュナの額を その硝子で切った。

ラーマクリシュナの額からは 血が流れだした。

そしてトータプリは 言った。

「わしが お前の額を 切り裂いたのは、ただ お前の中にある イメージを切り裂くためだ」

そして ラーマクリシュナは、そのイメージを 打ち破った。

 

それにはとても骨が折れた。

それを為したバクタは 誰ひとり いない。

ラーマクリシュナが 初めてだった。

 

しかしバクタは その道を行かないだろう。

また その必要もない。

 

そのあとで、 ラーマクリシュナは こう言った。

「最後の バリアーが崩れ去った」と。

それが、知の道を行く上での 最後のバリアーだった。

問題が解決し、トータプリは 安心し、喜んだ。

彼は こう言った。

「お前は 達成した。今や お前は解き放たれた」

 

翌日、ラーマクリシュナは カーリー寺院の中で 泣いていた。

「最後のバリアーは崩れ去った」と言ったのは 彼自身だ。

なのに、今また 彼は 泣き、叫び、 踊っていた。

 

その後、トータプリは ラーマクリシュナの元を 去った。

そのとき、 彼は こう言った

「お前は どうしようもない奴だ」と。

 

しかし それは、どうしようもないケースではない。

 

彼は 多くの道を通って行きながら、

同じ地点に到達しようと 試みていただけだった。

彼は 六ヶ月間、イスラム教徒に なった。

その時、彼は カーリー寺院には 入らなかった −−− どうしてイスラム教徒が カーリー寺院に 入れるだろう ? 

その間、彼は ただカーリー寺院の外に やって来て 彼の女神のことを 聞き、彼女の具合が どうかを聞いて、そのまま帰って行った。

彼は モスクの中で 寝た。

 

また、 彼は スーフィーの技法を 六ヶ月間 やった。

その間、彼は イスラム教徒だった。

そして ある日、彼は 寺院から 笑いながら出てきて こう言った。

「さあ戻りますよ。マザー、私は戻ります !

私は イスラム教徒の技法を通して 同じ境地に至りました」

 

時に そうしたことが為された。

この ウパニシャッドは、 両方の道を 知った者、

両方の道を 深く知った者から 来ている。

その人は、一つの言葉から別の言葉へと 自分の軌道を 変え続ける。

だから、それらの言葉は 矛盾している。

もし それを理解したら、混乱は あり得ない。

 

 

第11章「二つの道 −− 究極の現実」(質疑応答)

最初の質問(13/終回)・・・終わり