最初の質問 (12)
( 献身の道から知の道へ変わることは、それほど簡単ではない。
自分の進む道を 変えれば、すべてが反対になる。
彼は、その当時の 最も偉大な インドの哲学者のひとり、トータプリから 学んでいた )
一方、トータプリは まったくの哲学者であり知の道を行く人間だった。
そこで彼は ラーマクリシュナを見て 笑ってこう言った。
「お前さんは馬鹿だ !
泣いたり叫んだり 踊ったり、 祈ったりすることで 何をしているんだ ?
誰も いやしないよ !
誰に 祈っているのかね ? 」と。
その後、ラーマクリシュナは トータプリの弟子になった。
それは最も希有なことの 一つだ。
ラーマクリシュナは、トータプリが達したことは すべて達していたからだ。
それは 謙虚さだ。 彼はトータプリの弟子になった。
そして彼は 言った。
「教えてください。 今度は あなたの道に従います」と。
トータプリは 教師になった。
また 彼はとても厳しい教師、難しい課題を 課する師匠だった。
そして彼は、ラーマクリシュナ以外の人間に ABCを 教えるように、ラーマクリシュナに対しても 同じように教え導いた。
そこでラーマクリシュナは 困ってしまった。
トータプリは「お前の女神、 カーリーのイメージを 捨てなさい !
それを捨てるのだ ! それを撲ち壊しなさい ! 切り刻むのだ !」と 言ったからだ。
ラーマクリシュナは 泣き出した。
そのとき トータプリはこう言った。
「その幼稚さは 役に立たない」と。
ある日、 ラーマクリシュナは トータプリに言った。
「それは難しいことです ! それはできません !
私が 目を閉じると いつも、 女神がそこにいるのです。
そして私は、彼女の聖なる御足に ひれ伏します。
なのに、あなたは いつもいつも、その女神のイメージを捨てろ、 切り刻め、 打ち壊せ ! と言う。
どうして私に そんなことができましょう ?
どうして この私に、神のイメージを撲ち壊すことができましょう ?
神を見るということは、本当にビューティフルで、本当に すばらしい体験なのです !
私は そういう 高いマインドの状態に いるのです。
私は まったく この世界に いないのです」と。
するとトータプリは 言った。
「それは すべて幻想だ。 お前が映し出したものだ。
手に 剣を取りなさい。
そして お前が見ている女神を 真っ二つに切るがいい。 殺すのだ ! 」
(12)終わり(13/終回)へ 続く