(14)
(ブッダは「呼吸は 肉体における生命の根本的なものだ。
そして、呼吸に気づいていることは、内なる中心における生命の 根本のことだ」と言った)
呼吸し、気づいていること。
もしあなたが 自分の呼吸に 意識的であろうとすれば 考えることはできない。
マインドには 同時に 二つのこと −−− 考えることと 目撃すること −−− は できないからだ。
観る という 現象そのものが 絶対的に 完全に、考えることの 正反対だ。
だから、あなたは その両方を 同時にはできない。
ちょうど、生と死の 両方の状態でいられないのと同じだ。
それは、眠ることと 起きていることを
両方 同時にできないのと 同じだ。
それと同じで、観ることと 考えることを 両方 同時には できない。
何かを 観れば、考えること は 止まる。
考えること が やって来ると、観ることは 消え去る。
観る とは、内側に 行為のない 受け身の気づきだ。
気づき それ自体は 行為ではない。
(14)終わり(15)へ 続く