ブッダが 臨終を迎える時
アーナンダはブッダに こう言った。
「いつ戻って来られるのですか ?」と。
するとブッダは
「それは 不可能だ。 二度と戻って来ないだろう」と 言った。
それを聞いて、アーナンダは すすり泣きはじめた。
すると、ブッダは彼に
「どうして 泣いているんだね ?
おまえは四十年間、絶えず私とともにいたのだよ。
それで、もしおまえが 私から何も得ていないとすれば、どうして来世のことを聞くのかね ?」と聞いた。
するとアーナンダは
「私は 自分のために聞いているのではありません。
たとえ、私達が 未だ “それ” を 達成していないとしても、あなたは達成されました。
それが私達の確信になるのです。
そのことは充分すぎるほどです。
私達は確信を得ました。
今や、その確信が 失われることはありません。
私は、あなたに会ったことがない ほかの人達のために 聞いているのです。
いつ戻って来られるのですか ?
彼らは、あなたに顕現されている確信の一瞥を得ることで、初めて道を進んで行けるからです。
私は自分のために 聞いているのではありません。
この後 何生も、私は さまようかもしれません。でも、この確信は ゆるぎないものです。
私は あなたに会い、究極的な可能性を見ました。
だから私のためではなく、ほかの人々のためです。
いつ戻って来られるのですか ?
なぜなら、あなたが唯一の確証だからです −−− 私達は あなたを見て、疑いが消えました。私達が あなたを見る −−− あなたと同じようにはなれないかもしれない、それでも、私達は あなたについていきます −−− でもあなたを見ている瞬間、ある意味で、私達は あなたになっています。ですから、いつ戻って来られますか ?」と 言った。
捧げる ということは、価値があるだけではない。
それは、待ち焦がれている。
神は 待っている、全体は 待っている。
あなたが やって来て、豊かにしてくれることを。
自分の潜在性を顕現して、我が家に返って来ることを。
種が 種としてでなく
充分に潜在性を 発現してくれることを。
が、中身がいっぱいのマインドは、捧げる価値がない −−− あなたはゴミを捧げている。
(08) 終わり