saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第15章「観ること: 全ての技法の基礎」(02)


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(02)

 

( 中心から その行為がやって来ることで あなたは 行為し始める。

そうして初めて、あなたは 関わり合いとしてではなく、自分自身の権威により 存在し始める )

 

ブッダが ある村を歩いていた。

その村の ある人達は、彼の教えに 非常に怒り、猛反対していた。

彼らは ブッダを罵り、ブッダを 侮辱した。

ブッダは平静に それを聞き、こう言った。

「もし 終わったのなら、 私を行かせてくれないかね。

私は 別の村に 行かねばならない。

その村の人たちは 私を待っている。

もしまだ何か、あなた方の 心の中に残っていれば、その村からの帰りに 私がこの道を通るとき、それを片づけられるから」

すると 彼らは言った。

「我々は あなたを罵っているんだよ。 侮辱しているんだよ。

何か 言うことはないのかい ?」と。

すると ブッダは言った。

「私は もう決して 反応しない。

あなた方が 何をしようと あなた方の勝手だ −−− しかし、私は もう決して反応しない。

あなた方は 私に何かをするように仕向けることはできない。

あなた方は 私を 罵ることはできる。 それは あなた方の勝手だ。 私は奴隷ではない。 私は 自由な人間になった。 私は 私の周辺からではなく、私の 中心から行為する。

あなたの罵倒は 周辺にだけ 触れ、私の中心には 触れられない。

私の中心は 外からの影響を受けずにあり続ける」。

 

あなたが あまりにも外側のことで 心動かされるのは 

それが 中心に触れるからではなく 

ただ、あなたに 中心がないからだ。

あなたは ただ周辺にいて、その周辺に 同化している。

 

 

(02)終わり(03)へ 続く