saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第18章「意識の光」二番目の質問 (03)

二番目の質問 (03)

( もし彼が 本当に 宗教的に深くなっていれば、深くなればなるほど、自分は 消え去り、自分というものは ないと感じるはずだ )

 

自分は 実体のないものであり、究極的には 無であると 感じるなら、自分が ただの虚空である と 感じるなら、それは 彼が 進歩していることを示している。

 

そのビジョンが、何かを示していることはある。

だが それらは、あなたに関することを 示しているのであり、単独で 何かを示しているのではない。

もし そのクリシュナのビジョンが 本物かどうか を 私に聞いても、私には 何も言えない。

そして、 こう言うだろう、「誰にとって本物か、聞いているんだね ? 」と。

 

ミーラにとっては、クリシュナのビジョンは 本物だ。

そのビジョンは 彼女を 完全に消し去った。

彼女 というものが、もはや いなくなった。

 

ある人が 私に こう聞いてきた。

「ミーラが 毒を飲まされた時、どうして その毒は彼女に 影響しなかったのですか ? 」と。

私は 彼に こう言った、「それは、彼女というものが もう いなかったからだ」と。

毒でさえ、それによって影響を受ける誰かを 必要とする。

 

毒は ソクラテスを 殺した −−− 

ソクラテスは ミーラでは なかった。

ソクラテスは 哲学者であって、聖者では なかった。

ソクラテスは 思想家だったが、ブッダは そうではない。

ソクラテスは 考え、思索し、議論した。

彼は 大変な インテリだったが 悟りを開いた人間ではなかった。

 

たとえ彼が ブッダと議論したとしても 彼の方が 勝っていただろう。

ブッダソクラテスとの議論に 負けていただろう。

彼は 稀なる天才だった。

だから、あなた方が ソクラテスについて 考えるとき、理知に関しては、彼と比較できる者は いない。

が、実存的には ソクラテスブッダの前では無に等しい。

ブッダは 彼の議論を 笑うだろう。

そして、こう言うだろう、「あなたは ぐるぐる回っていて、決して中心に到達しないだろう。

あなたが言うことは 何であれ 話だけのことだ。

あなたは議論する。 あなたは論理的な人間だから、私より議論するのがうまい」と。

 

ブッダは こう言う、「しかし、あなたは議論することで あなたの人生を無駄にしている」と。

ソクラテスは エゴを越えた人間ではない。

 

彼は 透徹したマインドを 持った 類い稀なる人間だった が、その彼が たとえエゴについて 話そうと、その理解は 頭の中のものだ。

彼は実存的で、実験的な人間ではない。

そしてソクラテスの おかげで、西洋全体が 理知の最高潮に 至った −−− ソクラテスプラトンアリストテレスの 三人のために。

始まりは ソクラテスだ。

ソクラテスプラトンの 師だった。

そして、プラトンアリストテレスの 師だった。

この三人が、西洋全体の マインドを作り上げた。

西洋の科学、論理、哲学全部が この三人に属している。

彼らが 創始者だ。

 

ブッダは まったく違う次元に属する。

ソクラテスは 知性の巨人だ。

 

 

(03)終わり(04)ヘ 続く