saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第18章「意識の光」二番目の質問 (04)

二番目の質問 (04)

ブッダは まったく違う次元に属する。

ソクラテスは 知性の巨人だ )

だが、ブッダは ただ、 そういう彼を 笑っただろう。

そして、こう言っただろう。

「あなたは 子供の中の巨人だ。

あなたは 知性の最高潮に到達した。が、知性は 一つの障害だ。

あなたは知性において 究極なるものに触れた。

だが、知性は あなたをどこにも導きはしない」と。

 

ソクラテスは 違うタイプだし、ミーラも違うタイプだ。

ミーラは 明け渡した魂 −−− 完全に明け渡し、完全に 自分を消し去った 魂だ。

だから彼女に 毒を飲ませても、彼女は飲んでいない。

クリシュナ自身が、それを飲むのだ。

今や そこには何の違いもないし、区別もない。

もし そういう信頼が あれば、毒は 役に立たない。

それは奇跡のように見える。が、 そうではない。

催眠術で、もし 深く催眠にかかっている その人に「これは毒ではないんだよ」と 毒を飲ませたとすると、毒は 彼に影響しないだろう。

一体、 何が起こったのか ? 

もし彼に 何の変哲もない 水を飲ませ、「これは毒だ」と 言ったとすれば、彼は 死んでしまうだろう。

それが 全面的に受け入れる ということだ。

催眠術においてでさえも、そういうことが 起こり得る。

 

アメリカでは、一九五二年に、催眠術に反対する法律が 制定されねばならなかった。

今では、 アメリカ国内では、誰にも催眠術を かけることはできない。それは 法律に反する。

なぜなら、一人の大学生が 催眠術にかかって死んでしまったからだ。

四人の学生が、その死んでしまった学生に、催眠術をかけた。

彼らは 心理学学科の学生にすぎなかった。

そこで、彼らは催眠術のことが 書かれている本に出合った。

彼らは ただゲームとして、その本に書かれてあることを やってみただけだった。

 

彼らは 一人の青年に催眠術をかけた −−− 

彼らの 仲間は 一つの部屋の中にいた。

そして、彼らが その青年に いろんなことを暗示にかけると、その青年はそれに 従った。

彼らが「泣け ! 君の お母さんが死んじゃったよ !」と言うと、彼は 泣いた。

彼らが「笑え ! そして 踊るんだ ! もう一度、 君のお母さんが 生き返ったんだ !」と 言えば 彼は笑い 踊った。

 

その時、 ある青年が何の気なしに「君は 死んだ」と言った。

するとその青年は倒れ、そのまま 死んでしまった。

 

その後に、彼らが「さあ、起きろよ ! さあ、君は生き返ったんだよ !」と その青年に あらゆることを 言ってみたが、それを 聞く者は もういなかった。

彼は すでに 死んでいた。

それが 全面的に受け入れる ということだ。

 

そして、そういう事例のために、アメリカでは 催眠術に関する法律が制定されねばならなかった。

唯一、催眠術を必要とする仕事に 携わっている者 −−− 心理学者、 精神科医、 あるいは、そういう研究をしている者、 医者 −−− 今では そういう人たちだけが 催眠術を扱えることになった。

 

もし催眠術で そういうことができるなら どうしてミーラに それが起こらないことがあろう ? 

ミーラは、催眠術の中で明け渡すのと 同じく 

自分の意識のマインドを 明け渡した。

彼女は 完全に意識のマインドを 明け渡した。

彼女は もはや 存在しない。

ただクリシュナだけがいる。

 

もしそこに、一つたりとも疑いが なければ 

彼女が 毒を飲む時、手が震えることはない。

 

もし彼女が「これは毒だ。これを飲めば 私は死ぬかもしれない」と 思わなければ、もしそういう思いさえ そこになければ、彼女は死なないだろう。

彼女が それを最愛なる者、クリシュナからの贈り物として飲めば、毒もまた贈り物となる。

すべてが クリシュナからやって来る。

だから、彼女は それを贈り物として飲んだのだ。

彼女は それを飲み、気持ちよくなり、踊り始めた。

その毒は 消えてしまった。

 

毒が 作用するには、あなたのマインドが必要だ。

もしマインドが なければ、毒が その効果を発揮することも極めて難しい。

 

 

 

(04)終わり(05)ヘ 続く