saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第3章「覚醒の炎」by OSHO (09)


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(09)

(…それと同じ現象が、ブッダの細胞の内側で起こった。

それは ブッダカヤ・・・光明を得た人の身体、仏身として知られる。

それは、以前の身体とは 別の身体だ。)

 

それは、あなた方が持っているような身体ではない。

それは、彼が ブッダになる以前に持っていたのと 同じ身体でさえない。

 

ブッダが まさに死の際にあった時、誰かが ブッダに こう聞いた。

「あなたは死んで逝かれるのですか ?

だとすれば、死んだ後、あなたは どこにいらっしゃるのですか ? 」と。

すると ブッダ

「この世に生まれた身体は死ぬだろう。

だが、別の身体・・・ブッダカヤ、決して生まれることも 死ぬこともできない 仏身がある。

私に与えられた身体を 私は離れる。

それは 親から与えられた。

ちょうど 蛇が古い身体を毎年 脱ぎ捨てるように、私は 親から授けられた身体を 脱ぎ捨てた。 今や、ブッダカヤ・・・仏身がある」と 言った。

その意味は、一体何だろう ? 

 

あなたの身体は 仏身になり得る。

あなたの意識が 全ての細胞に届けば、あなたの存在の 質そのものが変わり、変身を遂げる。

そうなると、すべての細胞が 生き生きとし、意識的になり、光 輝くからだ。

そうなれば、 隷属は なくなる。

あなたは 主人になった。

ただ 意識の中心になるだけのことで、あなたは 主人になった。

 

この経文 曰く『意識の太陽の内に自身を確立すること。

それが唯一の明かりだ』

 

寺院に おもむく時、あなたは何故、明かりを持って行くのだろう ? 

内側の明かりを 持って行きなさい ! 

何故、あなたは 祭壇の上の蝋燭に灯を点すのだろう ? 

そんなことは 役に立たない。

内側の蝋燭に 灯を点すがいい ! 

仏身に なるのだ。

あなたの 全ての細胞を、意識的にさせなさい。

あなたの 存在の どんな部分も、無意識のままで いさせてはならない。

 

仏教徒たちは ブッダの骨を保存してきた。

人々は、それは ただの迷信だと思っている。

そうではない。 それらの骨は 普通の骨ではないからだ。

そうではない、それらの細胞、粒子、電子は、稀に起こる 何かを経験した。

 

カシミールでは、モスクの中にマホメッドの髪の毛が 一本保存されている。

それは普通の髪の毛ではない。 ただの迷信ではない。

その髪の毛は 何かを経験した。

 

ちょっと、こういうふうに理解しようとしてごらん。

日の出を 一度も経験したことがない花と、日の出を経験した花は 同じではない。

同じでは あり得ない。

日の出を 一度も経験したことがない花は、自分の内に湧き上がる生命を 一度も味わったことがない。

その生命は、太陽と共に 湧き上がって来るからだ。

その花は 全く死んでいる・・・一つの潜在性だ。

その花は、一度として 自らの魂を味わったことがない。

日の出を体験したことがある花は、自らの内側に 何かが湧き上がって来るのを味わったことがある。

その花は 魂を 知っている。

もう、ただの花ではない。 その花は、内奥の琴線が掻き鳴らされているのを 味わった。

何かが 掻き鳴らされている。

何かが内側で 生き生きとしている。

 

というように、マホメッドの髪の毛は 普通の人間のものとは違う。

それは 違う質を備えている。

その髪の毛は、ひとりの人間を経験した。

それは 内なる太陽である人間、内なる光である人間と 共にあったものだ。

その髪の毛は、稀にしか起こらない何か神秘的な現象に 深く浸ったことがある。

 

その内なる光の中に 落ちつくことが、聖なる祭壇に そなえる唯一の明かりだ。

他の何物も 役立たない。

それでは どうしたら、その気づきの中心を作り出せるのか ? 

それについて、いくつかの方法について話そう。

 

私は 先ほど、ブッダブッダカヤについて話していた。

そこで ブッダのことから始めるのがいいだろう。

ブッダは 内なる炎、内なる太陽、意識を 作り出すために 一つの方法・・・最もすばらしい方法の 一つ・・・もっとも強力な方法の一つを 編み出した。

それを 作り出すだけではない。

その方法は、その内なる光が同時に 身体の細胞そのもの・・・あなたの 全存在にまで浸透するものだ。

 

ブッダは その方法として 呼吸を使った・・・

呼吸に対する覚醒だ。

その方法は「アナパンサティ・ヨーガ」・・・入息と出息への、覚醒のヨーガとして 知られている。

 

 

(09)終わり(10)へ 続く