saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第3章「覚醒の炎」by OSHO (10)


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(10)

ブッダは その方法として 呼吸を使った・・・

呼吸に対する覚醒だ。

その方法は「アナパンサティ・ヨーガ」・・・入息と出息への、覚醒のヨーガとして 知られている。)

 

あなたは 呼吸をしている。 が、それは 無意識的 現象だ。

呼吸とは プラーナだ。

呼吸は ベルクソン派でいう エランビタールだ。

活力、 活力そのもの、生命そのものだ。

 

しかし、それは 無意識的に なされている。

 

あなたは 呼吸を自覚していない。

 

もし、呼吸を 意識することが 必要なら、あなたは いついかなる瞬間に死んでも おかしくない。

そうなると、呼吸することが 困難になるからだ。

 

六分しか 眠っていられない ある種類の魚のことを 聞いたことがある。

それ以上 眠れば、彼らは 死んでしまう。

それは、彼らが 呼吸するのを 忘れるからだ。

もし深く眠ってしまうと 呼吸を忘れ、死んでしまう。

その特殊な魚は 六分以上 眠れない。

彼らは グループの中で、いつもグループの中で 生活しなければならない。

何匹かが眠っている。

眠っていない他の魚たちは、彼らが それ以上眠ってしまわないように、常に注意している必要がある。

時間が来ると 起きている魚たちは、眠っている魚たちを 起こす。

さもなければ、眠っている魚たちが、単に死んでしまう。

もう二度と この世に戻ってこないことになる。

 

それは 科学的な観察だ。

もし あなたが、呼吸を いつも思い出さなければならないなら、もし 呼吸しなければならないなら、それは あなたにとっても問題だろう。

呼吸のために、絶えず想起しなければならない。

ところが あなたは、一瞬でも 何かを覚えていられない。

もし一瞬でも 見逃したら、あなたは もうこの世に存在しない。

 

だから、呼吸は、無意識に なされるのだ。

 

それは あなたに 依存しない。

たとえ 何ヶ月も 昏睡状態にあっても、あなたは 呼吸し続ける。

実は、事のついでに、そのような魚は 滅多に存在しないのだと 私は言いたかった。

また、いつか科学は、それらの魚には、人間にはない ある種の深い意識があると認知するに至るかもしれない。

意識的に呼吸することは、とても 難しいからだ。

それらの魚は、我々には備わっていない ある種の覚醒に達しているのかもしれない。

 

ブッダは、二つのことを 同時に行なう手段として、呼吸を使った。

 

 

(10)終わり(11)へ 続く