saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第3章「覚醒の炎」by OSHO (11)


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(11)

(ブッダは、二つのことを 同時に行なう手段として、呼吸を使った。)

 

一つは 意識を作り出すこと。

もう一つは、その意識が身体の細胞そのものにまで浸透するのを 許すことだ。

 

彼は こう言った。「意識的に 呼吸しなさい」と。

 

それは 調息(プラーナヤーマ)のようなものではない。

 

それは、呼吸を 何ひとつ 変えずに、呼吸を ただ 気づきの対象とすることだ。

 

呼吸を 変える必要はない。

呼吸は ただ、 そのままの状態にしておきなさい・・・自然に。

なすがままにしておきなさい。

呼吸を 変えてはならない。 何か 他のことをしなさい。

 

あなたが息を吸うとき、意識的に 吸う。

あなたの意識を、入っていく息とともに、動かしなさい。

 

息が 出ていくとき、その息と ともに 出ていく。

 

その息とともに 入っていき、 出ていく。

意識して、 その息と ともに 動く。

 

注意が、そのまま 息とともにあるようにしなさい。

息と ともに 流れなさい。

 

一息たりとも 忘れては ならない。

 

ブッダは こう言ったそうだ。

「もし 一時間でも 呼吸を 意識していられたら、あなたは すでに光明を得ている。 だが、一息たりとも見逃されるべきではない。

一時間で 充分だ。 一時間は、ほんのちょっとの時間のように思える。

時間の断片に過ぎない。

だが そうではない。

それを してみると、一時間の 呼吸への覚醒は、千年にも思えるだろう」

 

普通あなた方は、五秒から六秒以上は 何かに意識的であることはできない・・・それも、極めて意識が醒めている人間の場合だ。

 

あなたの意識が 醒めていなければ、瞬間ごとに意識を 見失い続けるだろう。

 

 

(11)終わり(12)へ 続く