saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第3章「覚醒の炎」by OSHO (12)


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(12)

(あなたの意識が 醒めていなければ、瞬間ごとに意識を 見失い続けるだろう。)

 

あなたが 呼吸に対する覚醒を 試みるとする。

息が 入ろうとしている、息が 入った、あなたは どこか他のところに行ってしまっている。

突然、また息が 出ていくのを思い出す。

息が 出ていこうとしている、息が 出ていった、あなたは どこか他のところに行ってしまう。

 

息と ともに動くことは、一切の思考が許されない ということだ。

思考が あなたの注意を奪い、思考が あなたを横道に逸らしてしまうからだ。

ゆえに、ブッダは 考えることを止めなさい とは決して言わずに、こう言った。

「ただ意識しながら 呼吸しなさい」と。

 

そうすれば、自動的に 考えることは止む。

 

あなたは、思考と呼吸の 意識の両方を同時にはできない。

一つの思考が あなたのマインドに訪れる。

すると、あなたの注意は 脇へ逸れてしまう。

一つの思考がマインドに やって来ることで、呼吸のプロセスが 無意識になる。

 

そこでブッダは、とても単純なテクニックであり、とても活力のある手法を 使った。

彼は 比丘たちに こう言っていた。

「何をしている間でも、一つのことは 忘れてはならない。

息が入り、出て行くのを 覚えていること。

息とともに動きなさい。 息とともに流れるのだ」と。

 

そうすればするほど、一生懸命 すればするほど、あなたは意識的になれる。

意識は 一秒一秒 増えていくだろう。

それは 骨が折れる。 困難だ。

が、ひとたび 意識が増えていくことを感じられたら、 あなたは 別人・・・別世界の、 別の存在に なる。

 

それは 二重のあり方で働く、あなたが意識して 息を吸い、 吐けば、徐々に あなたは 中心に至る。

あなたの呼吸が、あなたの実在の中心に触れる からだ。

息が 入ってくる 瞬間 ごとに、それは あなたの実存の中心に触れる。

 

あなたは、呼吸は ただ肉体的に血液の浄化のために あり、血液が循環するのは心臓の機能であり、それは肉体的なものだと 思っている。

血液循環をリフレッシュし、必要とされる酸素を血液に供給し、使用済みになった材料、排泄物となった二酸化炭素を 外に送り出す。

要らなくなったものを 外に出し、取り除き、それを交換するだけのこと。

あなたは それが、心臓の機能だと 思っている。

だが、それは肉体的なものであるに過ぎない。

もし あなたが、自身の呼吸に 意識的になり始めれば、徐々に、あなたは深く・・・

心臓よりも 深く入って行くだろう。

 

そして ある日、 あなたは 自分の臍のすぐそばに、ひとつの中心を 感じ始める。

その中心は、 自分の呼吸と 常に一緒に動き始めて、初めて感じられる・・・あなたが 中心に 近づけば近づくほど、一層 注意深さを失う傾向があるからだ。

 

あなたは、息が まさに鼻に触れ、入ってこようとする その時、 意識的であることから始められる。

息が 内側へ 入るにつれ、意識することは難しくなる。

一つの思考が やって来たり、あるいは、何か 音がする か、何かが起こるか すると、呼吸を意識することから 離れてしまう。

 

もし あなたが、一瞬 息が止まるところ、隙間が あるところ、まさに中心そのものに 進んでいけたら、ジャンプが 起こり得る。

 

息が 入って来て、 息が 出て行く。

それらの 二つの間に 微妙な隙間がある。

その 隙間が あなたの中心だ。

 

あなたが 息とともに 動くとき、実に長い努力の後に 初めて、その隙間・・・息の 動かない状態、息が 入りも出もしていない状態を、意識するようになる。

 

二つの息の間に、微妙なギャップ、インターバルが 存在する・・・そのインターバルの中で、 あなたは 中心にいる。

だから、呼吸は 中心の近く、 近く、近くへと至る方法として ブッダによって使われた。

 

あなたが 息とともに外へ動くとき、その息を 意識していなさい。

すると、再び そこに 隙間が ある。

二つの 隙間が ある。

一つの隙間は 内側、 一つの隙間は 外側だ。

息が入り、 出てくる。

そこに 隙間が存在する。

息が出て行き、 息が入る。 そこに隙間が ある。

二番目の 隙間を意識することは、さらにもっと難しい。

そのプロセスを 見る。

あなたの中心は、入る息と出る息の間に ある。

 

そこには もう一つの中心・・・宇宙の中心がある。

それを「神」と呼んでもいい。

息が出ていき、入ってくるとき、そこには再び隙間がある。

その隙間が 宇宙の中心だ。

 

そして、二つの中心は 二つの異なるものではない。

だが あなたは最初に、内なる中心に 気づく。

そして、あなたの外側の中心を 意識するようになる。

最後には、それら両方の中心が ひとつであると 知るに至る。

そうすれば「外」と「内」は 意味を失う。

 

 

(12)終わり(13)へ 続く