saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第3章「覚醒の炎」by OSHO (08)


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(08)

(そして、問題が 他の誰かに 解決されたら、 あなたは 実に大いなる機会を 取り逃がすことになる。)

 

その問題を解決することで、あなたは 成長するからだ。

あなた以外の 他の誰かが それを解決したら、あなたは 同じままだ。

問題は 身体を通じて解決され得る。

すると問題は消えるだろう・・・が、あなたは もはや人間ではなくなる。

 

宗教の強調するところは、意識の 変容だ。

そして 第一には、意識が拡大していくように、内側に 大いなる意識の力を 生み出すことだ。

 

この経文は すばらしい。

 曰く

『意識の太陽の内に自身を確立すること。

 それが唯一の明かりだ』

 

太陽は、遥か彼方、非常に遠いところにある。

その光が 地球に 到達するのに 八分を要する。

光はとても速いスピード・・・一秒間に 十八万六千マイルの速度で 進む。

太陽の光が地球に到達するのに、約,八分かかる。

それほど、太陽は途方もなく 遠いところに位置する。

が、朝、 太陽が昇れば、その光は 庭の花にまで届く。

「届く」という言葉には、もう一つの違う意味がある。

太陽ではなく、ただ その光線が届くということだ。

もし あなたの中心が 太陽の中枢になり、

あなたが覚醒し、中心から意識的になり、あなたの意識が成長したら、あなたの意識の光線は 身体のあらゆる所、あらゆる細胞に届く。

すると あなたの意識の光線は、身体の細胞すべてに浸透する。

 

それは ちょうど、朝に太陽が昇ると、地球上の全ての存在が 生き生きとし始めるようなものだ。

突如として そこに光があり、眠りは消え去り、単調な夜は 消え去る。

突然、すべてが 再び生まれたように見える。

鳥たちは歌い、再び飛び回る。

花たちは 開き、すべてが再び 生き生きとし始める。

ただ光が ちょっと触れただけ、わずかばかりの暖かさでだ ! 

 

だから、あなたが自己の内に、中心となる意識、気づきを持てば、それは あらゆる毛穴、身体の細胞の隅々まで 届き始める。

ひとつひとつの細胞にまで、意識が浸透するのだ。

あなたの身体には 非常に沢山の細胞・・・六十兆という数の細胞が、存在する。

あなたは 大きな都市、大きな国家だ。

六十兆の細胞が あるというのに、現状では それらは全て無意識だ。

あなたの意識は、一度として そこに到達したことがない。

だから意識を発達させ、ひとつひとつの細胞に 浸透させることだ。

そして、あなたの意識が 細胞に触れた瞬間、細胞は 今までとは違うものになる。

まさに 質そのものが変わる。

ある人が 眠っている。 太陽が昇ると、その人は 目覚める。

それなら、その人は 眠っていた時と 同じだろうか ? 

眠っていた時と、起きた時、その人は 同じだろうか ? 

そこには、生気のない 芽があった。

太陽が昇ると、芽は開き、やがて花になる。

その花は、芽の時と 同じだろうか ? 

新しい 何かが浸透してきた。

活力が、成長し花咲く力が湧いてきた。

 

一羽の鳥が、ぐっすり眠っていた。

まるで 死んだように、命のない物質のように。

だが太陽が昇ると、その鳥は 飛び立った。

その鳥は 眠っていたのと同じ鳥だろうか ? 

それは 別の現象だ。

何かが 触れ、その鳥が 生き生き し始めた。

全てが 静かだったのに、今や すべてが歌っている。

朝は 一つの歌だ。

 

それと同じ現象が、ブッダの細胞の内側で起こった。

それは ブッダカヤ・・・光明を得た人の身体、仏身として知られる。

それは、以前の身体とは 別の身体だ。

 

 

(08)終わり(09)へ 続く