saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第2章 質疑応答: 二番目の質問・・・(01)


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二番目の質問 (01)

 

質問・・・・・・

 OSHO、あなたは「意識は精神の統一を、結晶化を生み出す」と語りました。

でも私の場合、意識は 自分の内側に、深い空虚感を もたらすように感じるのです。

 どうか、統一という ことと、内側の空虚感の関係を 説明してください。

 

 

 

現状の人間には、中心−−−本当の、 真正な中心は、 存在しない。

 

彼には いわゆる中心がある。

だが、その中心は 偽物だ。

 

自分には 中心がある と 思っているだけだ。

エゴが 偽の中心だ。

あなたは、中心があるのを 感じる。 が、 それはない。

もし それを見つけようとしても、まったく見つからないだろう。

 

ボーディダルマブッダ入滅後、 千百年後に 中国に たどり着いた。

彼自身、 ひとりのブッダだった。

 

光武帝ボーディダルマを 迎えに訪れた。

あたりに誰も いない時、 光武帝ボーディダルマに こう聞いた。

「私は、非常に精神的に乱れた状態にあります。 私の心は 一度として、落ち着いた状態にありません。 どうしたらいいのでしょう。 教えていただきたい。 私の心を 平和な、落ち着いた状態にしていただきたい。 私の心は 深い葛藤の中にあります。 内なる戦いが続いています−−−だから、 何とかしていただきたいのです」と。

 

するとボーディダルマは「では、何とかして差しあげましょう。

明日の早朝 四時に ここに来なさい。

だが、 あ な た 自 身 を 連れてくることを お忘れないように」と 言った。

 

皇帝は「この男は狂っているか、 私がこの男の 言うことを 理解していないかの どちらかだ」と 思った。

皇帝は言った。

「無論、ここに来ます。 自分自身を連れて ここに来ます」と。

 

ボーディダルマは さらに強調して言った。

「お忘れないように。 あなた自身を 連れておいでなさい。 さもないと、誰を 私は落ち着かせればいいのか ということに なりますからね」と。

 

その夜、皇帝は ずっと眠れなかった。

それは あまりにも 不可思議なことだった。

それは おかしなことに思えた。

この男は 何を言っているのか ? 

そう考えているうちに、皇帝は 行くべきか、行かざるべきか、と 迷いを感じ始めた。

 

それは 早い時刻、 朝の四時だった。

ボーディダルマは、 皇帝に 一人で来るように と言った。

「自分を 一緒にいさせなさい。自分以外の者はダメだ」と。

誰も、 ボーディダルマの意図を 知る由もなかった。

彼は 狂人に見えた。

ボーディダルマのところへ 行くことは、危険なことだった。

 

それでも、 皇帝は 行かねばならないような何か を 感じていた。

 

この男は 本当に 普通とは違うタイプの存在だった。

皇帝は ボーディダルマに魅了されてしまったのだ ! 

ボーディダルマには 磁力があった。

だから、宮殿で じっとしていられなかった。

 

皇帝は ボーディダルマのところへ 出かけた。

 

 

 

(01)終わり(02)へ 続く