最初の質問 (13/終回)
( 一度、自己の 真の中心を 知ったら、あなたは もう同じあなたではない。
古い人間は 死に、新しい人間が 生まれる。
それは 新生だ ! )
子供が 生まれるのは、ただ肉体だけのことだ。
その後、子供は 社会によって エゴを与えられる。
そして あなたは、エゴと肉体と ともに生き続ける −−− 自己を持たずに。
このエゴを 消し去らない限り、自己は 見い出せず、あなたの 生は 無駄になる。
肉体は 親から与えられた ものであり
エゴは 社会から与えられた ものだ。
それでは、あなた という者は 一体 誰なのか ?
肉体は あなたの 親のものであり、親から 引き継がれたものであり、長い流れの中にある。
そして、エゴは 社会のものだとすると、あなたは 一体 誰なのか ?
グルジェフは「あなたというものはない」と よく言っていた。
あなたは ただの 構築物だ。
あなたは 統一された存在ではない −−− 親や社会からではなく、外側からでは まったくなく、常に 自分が そうであったもの −−− 生まれる以前に あり、死んでから後に あり、そうなるであろうもの、そうあり続けていたものだ。
あなたであるもの を 見つけ出さない限り
あなたは 外周で 生き続ける。
そして、この 外面的な存在が サンサーラ −−− 世界、「これ」と 呼ばれ、この統一された存在が 涅槃(ニルヴァーナ) −−− “それ” と 呼ばれるものだ。
(13/終回)終わり