saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第14章「事実との直面」最初の質問 (03)


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(03)

(…社会は あなたのエゴに 関心がある −−− 

エゴに関しては、なにかが 可能だからだ。

だが 自己に関しては、何も できない。

だから、社会は エゴを強める手助けをする )

 

そして、あなたは エゴの周りで 生き続けている。

あなたは 成長すればするほど、社会的になり 教養を身につけ、文化的になる。

文明化されればされるほど、エゴは 洗練されていく。

すると、自己から ではなく、エゴから機能し始める。

なぜなら、あなたは 自己の存在に まったく気づいていない からだ。

 

あなたの本質は 無意識、 内なる暗闇の中に潜っていく。

人為的な構築概念、社会的な構築概念 −−− エゴが あなたの 中心になる。

そうなると、あなたは自分自身を同化してしまう −−− 自分のエゴや 名前、 知識、 家族、 自分の宗教や 自分の国と。

だが、それらは自己ではなく、単に あなたのエゴの一部にすぎない。

 

自己は あなたの親に 属するものではなく、あなたの 国にも 属さない。

自己は どんな宗教にも属さず あなた自身にも 属さないからだ。

それは どこにも属さない。

自己は 自由だ、 自己は まったく自由だ ! 

それは それ自身の権利で 存在する。

何か 他のものに属さない。

何か 他のものに 依存しない、それは 在る ! 

 

だが、エゴは 何かに属している。

一つのパターンの中に 存在する。

だから、あなたが 長い期間 一人っきりにされれば 

あなたのエゴは だんだんと 沈静していく。

そして あなたは少しずつ、 少しずつ、エゴが飢えているのを 感じるだろう。

エゴには、絶えず 他からの助けが必要だからだ。

エゴには絶えず、他からの エネルギーと食物が必要だ。

 

だから愛は、エゴが とても高まった感じを与えるのだ。

愛に おいては、他者があなたに 重要性を、意義を 与えるからだ。

あなたは初めて、誰かにとって 重要な存在になる。

そして 愛の中で、恋人同士は お互いの成熟を助ける。

愛は エゴにとって、とても 微妙な食物だ。

エゴにとっての 究極のビタミンは 愛だ。

だから、マハヴィーラや ブッダマホメッドや キリストは みな、社会から逃げ出した。

 

しかし、実際に社会から 逃げ出したわけではない。

彼らは みな、孤独の中に 逃げ出した。

それは 社会に反することではない。

彼らの エゴが、社会から離れても 存在できるかどうかを、根本的に知るためだった。

 

そして、マハヴィーラは 十二年間ずっと、ただこの社会の構築物、エゴを なくすためにだけ 孤独の中にいた。

彼は 真実の中心、本物の中心が 湧き上がって来るまでの間、中心なしで いることを 選んだ。

人は そのギャップの中に いなければならない。

そのギャップは、必然的に 一種の混沌に なるだろう。

あなたは 自分のエゴの中に統一し 

真実の中心は、まだ背後に隠されている状態だからだ。

この偽の中心を 消し去らない限り 

真実の中心には 到達できない −−− なぜなら、不必要なエゴが、真実の中心の 代用を し続けるからだ。

 

この世界に関する限り、エゴで 充分だ。

社会や 人間関係に 関する限り、エゴだけで 充分だ。

が、もし人間関係がない 孤独な隠棲生活の中に 入ったら、エゴは 存在できない。

エゴは 私とあなたの 一種の橋だ からだ。

あなたが そこにいなければ 

橋は 片方の岸だけでは 存在しない。

橋が 存在するためには、二つの岸が 必要になる。

そのために、この孤独の中に隠棲することが 

深い修行に なっていた。

 

しかし、あなたは自分自身を だましてしまう。

あなたが 孤独の中に 入って行ったとして 

あなたは そこで、神と 対話し始める。

すると 再び、エゴを 作り出すことになる。

あなたは、汝、他者を 作り出した。

たとえ あなたが孤独の中に 隠棲しても、神に祈り、神と 対話し始めるなら、想像の 汝を 作り出してしまう。

 

すると、再び エゴは存在する。

だから、孤独の中にある ということは 汝がない状態にある という意味だ −−− 汝が ない −−− 

完全に ひとりであること。 エゴは 存在しない。

エゴは 枯れて しまう。

 

そして、あなたは混沌の中に 放り出されるだろう。

というのも、あなたは ある一定の期間だけ 中心なしでいることに なるからだ。

だが、その混沌には 直面しなければならない。

その混沌に 直面しない限り あなたと自己が 統一することは できない。

あなたは その混沌を 通り過ぎなければならない。

 

 

(03)終わり(04)へ 続く