saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第14章「事実との直面」最初の質問 (02)


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(02)

(子供にとっての最初の気づきは、エゴからやって来る。

彼は 自己ではなく、「私」というものに 気づく。)

 

実際には、まず最初に「あなた」を 意識するようになる。

彼は 最初に 母親を意識するようになる。

それから反射的に、自分自身を 意識するようになる。

 

まず最初、彼は自分の周りの対象を 意識するようになる。

それから徐々に、自分と その対象が  別々だと意識し始める。

その 別々だ という感覚が、エゴの感覚を 与える。

子供は、まず最初に エゴに気づくようになり 

そのエゴが 自己を被ってしまうからだ。

そして そのエゴは どんどん成長していく。

社会は 自己としての あなたではなく 

エゴとしての あなたを必要としているからだ。

 

社会にとって、自己に 意味はない。

あなたの 表層部分に 意味があるのだ。

そこには 多くの 問題がある。

エゴに何かを 教えることができるし、エゴを 従順にすることもできる。

エゴに従順を 強いることはできるし、エゴを 適応させることも可能だ。

だが、自己は そうはいかない。

自己に 何かを 教えることはできないし、自己を 強いることはできない。

自己は 本質的に 反逆的で、個のものだ。

自己を 社会の 一部にすることは できない。

 

だから、社会は あなたの自己に 関心がない。

社会は あなたのエゴに 関心がある −−− 

エゴに関しては、なにかが 可能だからだ。

 

だが 自己に関しては、何も できない。

だから、社会は エゴを強める手助けをする。

 

 

(02)終わり(03)へ 続く