saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第14章「事実との直面」最初の質問 (04)


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(04)

(その混沌に 直面しない限り あなたと自己が 統一することは できない。

あなたは その混沌を 通り過ぎなければならない)

 

キリスト教の神秘家は、それを「魂の闇夜」と 呼んでいた。

実際、人は ただただ 狂ってしまう。

中心がなければ、あなたは狂ってしまうからだ。

あなたには 機能し始める地点がない。

あなたは その状態では、統合されていない。

そういう精神状態において、あなたは 統合するエネルギーのない、中心のない、焦点のない ただの断片だ。

あなたは 群衆だ。 あなたは狂ってしまうだろう。

だが、その狂気は 直面されねばならない。

狂うこと、中心なしで いること、それが宗教的革命に必要な 唯一の勇気だ。

どんな 偽の中心も 再び作らず その状態を 通り過ぎていくこと。

 

本当に 自分に誠実で、真実の中心が 湧き上がって来ない限り、それ以上 どんな中心も 作り出さないこと。

それが 本当の苦行だ。 あなたは 待つ。

待つのには、どれぐらい 時間がかかるか わからない。

何とも 言えない。

 

マハヴィーラは 十二年間、孤独の中にいる必要があった。

マホメッドは、たった 三十日の間しか 孤独の中にいなかった。

 

その時間は、多くの 条件によって 左右される。

私は、マハヴィーラが 十二年間も 待たねばならなかったのは、彼が 偉大な王の 息子だったからだと感じている。

彼は 偽のエゴの中に、深く 根差していたに違いない −−− マホメッド以上に。

彼は 普通の人間では なかった。

彼のエゴは、マホメッドのエゴよりも 大きなものだった。

マホメッドのエゴは そんなに発達していなかったし 教養も受けていない。

実際、 特に どうということのない、ただの 貧しい男だった −−− どうということのない男だった ! 

 

が、マハヴィーラは ひとかどの男だった。

彼は 偉大なる家族の中に 生まれた。

彼は 莫大な財産、ごく洗練された エゴ、そして、深い教養と 文化を持っていた。

あらゆる意味で、非常に 洗練されたエゴを持っていた。

だから、そのエゴを 消し去るために 十二年 必要だった。

 

エスは 四十日だけ 孤独の中にいた。

彼も また、エゴを発達させるような状況がない環境の中で 育った、貧しい男だった。

 

文明が 発達すればするほど、エゴを 消し去るのは 難しい −−− 

 

 

(04)終わり(05)へ 続く