(05/終回)
( そのポイントを、深く留めておかねばならない−−−
それは あなたの中心ではなく、 すべての中心なのだ と )
あなたの 偽の中心を 忘れなさい。
内に入り、内奥を掘り下げなさい。
そうすれば 虚空は消え去る。
それは 決して 見いだせない。
それは 無い。 ゆえに、見い出せない。
内奥を掘り下げていくと、さらに 困難なことが 降り掛かる。
あなたは虚空に 直面する。
それは とても静かだ。
エゴの世界に比べれば、とても静かだ。
あなたは 深い平和のなかにある。
が、それで満足してはならない。
それは 偽物だ。 それはエゴの 一部だ からだ。
もしあなたが それで満足してしまうと、
エゴが 再び 入ってくる。 エゴが戻ってくる。
エゴの 一部が まだそこにある。
その部分が、エゴを また呼び戻す。
どんな思考もなく、その虚空の状態に 留まりなさい。
それは ちょうど 死のようだ。
人は 自分自身の前で 死んでいく−−−
すべてが、深い奈落の中に 消え失せる。
あなたは たちまち消え去り、奈落だけが存在する−−−その奈落を 認知する者もなく、その奈落を 見る者もなく、 ただ奈落がある。
そのとき、あなたは統一の状態−−−宇宙の中心に統一した状態にある。
それは、あなたの中心ではない。
そのとき 初めて、 あ な た が在る。
そのとき、言葉は 違う意味を持つ。
あなたは いない。 そして あなたが いる。
その状態では、イエスとノーは、今まで使われ続けてきた意味を 失う−−−その言葉の違い、使い習わされてきた意味を 。
今までの あなたとしては、そこに 存在しない。
今や､ 神として−−−宇宙それ自身として、そこに 在る。
それが実存的な 統一−−−存在に統一する ということだ。
第2章「トータルであることは至福だ」(質疑応答)終わり・・・
