「相反するものが互いに補い合う」 (06)
(…今や 川は敵ではない、むしろ友達だ。
川は あなたに、上昇し、ともに遊ぶ機会を与えてくれたのだから )
今や、闘いは まったく闘いではない。
それは 一つのゲームだ。 一つの 遊びだ。
川は あなたの敵ではない。 それは 一つの状況だ。
生とは、一つの 状況だ。 それは敵ではない。
本能とは、一つの 状況だ。
それは敵ではない −−− それは 一つの 機会だ。
だから、あなたの 内なるエネルギーが上昇するように 訓練しなさい。
あなたは 本当は、下流へと流れて行く川とは関係ない。
それとは違う 上流へと流れるエネルギーの 川に、関係がある。
あなたのマインドは 根本的には 上昇していける 内なるエネルギーに 関わっている。
川に 感謝を感じなさい −−− 川は あなたに基盤を与え、一つの機会を与えてくれるからだ。
それはあなたを 手助けする。 それは協力してくれる。
あなたは その流れを通して 初めて、自分自身を推し計ることが できる。
川が 下流へと 流れて行くからこそ、あなたは 自分自身を吟味することができる。
川が下流へと流れて行く時でさえ、上流へ行ける という感覚は、今までと まったく違う自信を 与えてくれる −−− あなたは 遡って行くことができる。
その状態になると、たとえリラックスし、川と ともに流れているとしても、遡って行けるのだ と 充分知っている。
そうなれば、川と ともに 流れを下って行くことでさえ もはや 敗北ではない。
あなたは 何かを 知った −−− 何か 本能とは 違うものを。
もし 一瞬でも、本能とは異なるものを 垣間見れば 自分の潜在力を 知ったことになる。
あなたは それを達成できるかもしれないし できないかもしれない。
しかし 今や もう、ただ下降する流れの 一部ではない −−− 遡って行くことができる。
それは あなた次第だ。
下降する流れが 決定要因ではなく、あなたが決定要因だ。
今や、敵意は どこにも 存在しない !
たとえ川が 下って行っても、それで OKだ。
それに ついて行く必要はない。
恐怖の中に いる必要はない。
あなたは 遡って行ける。
究極的には、タントラが きわめて深く分け入った、もう一つの可能性がある。
(06)終わり(07)へ 続く