「相反するものが互いに補い合う」 (11)
川は 下流へと流れている。
そして、あなたは ともに流れている。
上へ流れる ということを 知らないからだ。
あなたは それを 知らない。 それだけのことだ。
いったん それを 知れば
すべての川は 下へ流れるかもしれない。
が、あなたが 下へ 流れることはないだろう。
だが、その違いを 感じることが 難しいのだ。
だから、これほど多くの 抑圧が世界の中にある。
誰も 抑圧を教えていない −−− みな それをわかっている。
誰も それを教えていない −−− ブッダも マハヴィーラも イエスも クリシュナも 教えていない。
それは ひとつの奇跡だ。
誰一人として 抑圧を教えないのは
誰一人、そうできない からだ。
それは まったく 馬鹿げている !
でもみんな 抑圧してきたし、みんな 抑圧している −−−
その違いは 余りにも微妙なので、変容が 始まると それを 常に 抑圧としてとられてしまう。
いつであれ 変容を語る 師が生まれると、変容を「抑圧すること」と 理解し始める弟子達が 彼の周りに集まる −−− それは 余りにも デリケートなことだ からだ。
あまりにも デリケートで、あなたが 体験しない限り、誤解するのは 必定だ。
だから それを体験しようとしてごらん。
そのことが まず 最初に要求される。
反対してはならない −−− 肯定的で ありなさい !
(11)終わり(12)ヘ 続く