「相反するものが互いに補い合う」 (01)
質問 :
OSHO，あなたは昨夜、マインドを上昇させるには、人は 過去の動物的な習慣に逆らっていく たゆまぬ努力が必要だと おっしゃいました。
どうか、習慣に逆らう努力と抑圧との違いを説明してください。
マインドの変容は 肯定的な努力だ。
そして マインドの抑圧は 否定的だ。
その違いは こうだ。
マインドを抑圧している時、あなたは マインドに逆らう。
存在に 肯定的に関わっている。
そしてマインドが 変容される時、
あなたは マインドに逆らうものに、直接関わっていない。
あなたは 何かに肯定的に 関わっている。
その努力は 何かに逆らうためではなく
何かのため の ものだ。
たとえば、もしセックスと 直接 闘っているとすれば
抑圧になる。
だが、もし あなたの肯定的な努力が セックスエネルギーの 変容の ためなら、あなたの肯定的な努力が また何か 他のものの ためなら、抑圧ではない。
抑圧とは、エネルギーの 自然な 出口を 遮る、自然な捌け口を遮る という意味だ。
それは 一つのブロックに なってしまうだけだ。
怒りの 感情に逆らうのは、怒りをブロックすることだ。
では、そのエネルギーは どこへ行ったらいいだろう ?
抑圧したエネルギーは、内側の 複雑さを生み出す。
すると エネルギーは、今まで以上に 倒錯したものになる。
だから 自然であることは、倒錯よりも いい状態だ。
倒錯とは病気だ。
自然であることは 健康であることだ。
もちろん、ただ健康であるだけで 終わりではない。
人は 健康を 超えていくことができる。
そこには、三つ ある −−−
抑圧、 自然であること、 そして 超越。
ただ自然であることは、ただ健康であることだ。
もしあなたが 抑圧し、抑圧されたエネルギーのための 建設的な 捌け口を持たず、創造的な 捌け口を 持たなければ、倒錯してしまうだろう。
あなたは 健康ではない、あなたは 病気になる。
あなたは 居心地の悪い状態に なる。
だから、自分のエネルギーに
否定的に 関わってはならない。
エネルギーを、 扉を、 道を、 捌け口を
建設的な方向に変えること。
創造的な 変化があれば、セックスへと流れていたエネルギーは、もう流れなくなるだろう。
エネルギーのために より高度な道を 開けば
エネルギーは 常にそこを通って 流れる。
いつであれ、あなたが 自然そのものよりも いいものを 作り出せれば、抑圧は 存在しない。
その違いが 理解されねばならない。
人間だけが、自然以下に 下降し得る。
それは不運とも 思える。
だが本当は そうではない。
その可能性は、もう一つの可能性と共に やって来るからだ。
人間は 自然を超えることが できる。
どんな動物も、自然を 超えることは できない。
あなたは 自然より高くも行ければ、その同じ割合で 自然より低く行くことも できる。
全ての可能性が、二重の可能性になっている。
全ての可能性が 正反対の二つの扉に開かれている。
そして、自然以下に 下降し得ることが なければ 自然を 超越することもまた、あり得ない。
それは、もしあなたに 自然を超越する可能性がある とすれば、それ以下に 落ちてしまう可能性もまたある ということだ。
動物は ただ自然なだけだ。
彼らは 倒錯もしていなければ、変容もされていない。
彼らは、決して 動物以下に なることもなければ 決して 動物であることを 超えることもない。
彼らは ただの動物だ。
人間は、どうにでもなる 可能性がある。
(01)終わり(02)へ 続く
