saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第八章 残るのは知るものだけ 最後の質問

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最後の質問

愛する和尚、

私は 自分を男性だと思いません。
しかし、鏡には 男性の顔が見えるのです。



偉大な洞察が あなたに生まれた。
偉大な 悟りだ。
それを 深めなさい、いつも そのことに気づいていなさい。

あなたたちに 顔はない。
すべては 偽物だ。
かつて あなたたちは、ライオンの、ロバの、木の、ときには岩の顔をしていた。
今は 男性の顔、あるいは女性の顔、美しい顔、醜い顔、白い顔、黒い顔をしている。

だが、あなたたちには どんな顔もない。
本当の あなたには 顔はない。
そして、その 顔のない顔こそ、禅の人々が言う 本来の顔 なのだ。
それは けっして顔ではない。

あなたが 生まれていなかったとき、どんな顔をしていたのか。

あなたが死ぬとき、どんな顔を 携えていくのか。

あなたが 鏡で 見ている顔は、ここで 落ちるだろう。

朽ち果てて 大地に消えるだろう。

顔を持たずに 来たように、顔を持たずに 死んでいくだろう。


今現在、あなたには どんな顔もない。
顔は 信念に過ぎない。
あなたは 鏡を信じすぎた。

この 顔のない顔 を 悟るとき、あなたは 神の顔を 見る。



きょうは これくらいにしよう。