saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

「存在の詩」OSHO (OEJ Books) 08

Pp421ー423

第七話「あのね それ両方もらうよ !」(08)

 

 ある日、彼は 私のところに。駆け込んでくると 言った。

「なんというナンセンスを 私は やってきたのでしょう。 突然、 私は 超越しました。 その愚かしさが 丸ごとはっきりしました。 もうこんなこと 問題じゃありません」

 

 彼は 勝利をおさめたわけじゃない。

だって、実際のところ 勝つべき〈敵〉などいはしないのだからーーー。

あなたには〈敵〉なんかいない。

これが タントラの言い分だ。

全生命は 深くあなたを 愛している。

破壊されるべき者など 誰もいない。

勝利する者など 誰もいない。

誰ひとり あなたの敵、かたきになるべき者も いない。

全生命が あなたを 愛す。

あらゆるところから 愛が あふれている。

まして、あなたの中にも 敵などいやしない。

 

 そんなものは 坊主どもが つくり出したのだ。

戦場をつくり出したのは 彼らだ。

彼らが あなたを 戦場にしてしまったのだ。

 

彼らは言う。

「これと 戦え、これは 悪い。 あれと 戦え、あれは悪だ」。

彼らの つくり出した あまりにも多くの敵に 取り囲まれて、あなたは 生の美しさ全体との接触を 失ってしまった。

 

 私は 言おう。

怒りは あなたの敵じゃない、強欲は あなたの敵じゃない。

同じように 慈悲は あなたの友でなく、非暴力などというものも あなたの友じゃない。

なぜなら、友であれ かたきであれ、あなたは 二元対立に はまったままだからだ。

ちょっと あなたの実存全体を 眺めてごらん。

それは〈ひとつ〉であるのに 気づくだろう。

かたきが 友と なり、友が かたきと なったとき、すべての二元対立は 消え去る。

突然、 そこに超越が ある。

突然、目覚めが ある。

 

 念を押そう。 それは 突然だ。

というのも、戦う としたら、あなたは 一寸 また一寸と 戦わなくてはいけない。

だがこれは 全く 戦いなんかじゃない。

これは 王者の道だ、王道だ。

 

 ティロパは 言う “ 二元性を超ゆるは王の見地 ”ーーー二元性を超える。

ちょっと見つめてごらん ! 

二元対立など ありはしないだろう ! 

 

 

第七話「あのね それ両方もらうよ !」08

おわり (09)ヘ つづく・・・