saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第四章「自由への恐れ」(09)


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(09)

( 自然は、深い拘束状態にある。

人間が誕生することで 初めて、自由が 入ってきた。)

 

人間には、存在する自由、存在しないでいる自由がある。

そうなると、そこには 苦悩が、また、自分にできるかどうか、自分が ある状態に なるかならないか、未来に起こるであろうことへの恐怖が ある。

そこには 深い慄きが ある。

あらゆる瞬間が、宙ぶらりんの 瞬間だ。

何ひとつ 決まっていないし、何ひとつ 確かではない。

人間に関しては、何ひとつ 予測できない。

すべてが、予測不可能だ。

 

我々は 自由について語る。 だが、誰も 自由を好まない。

我々は、延々と自由について 語り続けながら、奴隷を作り出している。

自由について 語りながら、新しい奴隷を 作り出している。

我々の自由のすべては、ただ奴隷が 変化したものだ。

我々は 一つの拘束から 別の拘束へ、

一つの束縛から 別の束縛へと 替え続ける。

誰一人、自由を好まない。

自由は 恐怖を生み出すからだ。

自由が あなたの手にあれば、自分で決断し、

選択しなければならない。

 

 

(09)終わり(10)へ 続く