saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第五章 「〈光明〉の味 」 (06)


仏陀が〈信〉という言葉をつかうとき、それは 何を意味するのだろう ?

彼の言葉は シャッダ shaddha だ
シャッダshaddha のサンスクリット語形は シュラッダ shraddha だ

それは ほんとうは 信仰という意味ではない
それは自信、自分自身を信ずること を 意味する
それは まったくちがう宗教だ

仏陀は それを 正しい宗教と呼び、他の宗教を 誤った宗教と呼ぶ

おそれと おののきから真実に近づくとしたら
あなたは まちがった近づき方を している
そして まちがった近づき方を しているときには
あなたが見たり 感じたりするものは 何であれ まちがっている

あなたの眼は まちがっていて、あなたのハートも まちがっている

真理は 恐怖を通して知ることはできない
真理は ただ無恐怖から 知ることができる
シャッダが 必要だ
自分自身への 確信が必要だ
自分自身の存在を 信頼することが必要だ

人は、恐怖からではなく、信頼から真実へ 近づかなければならない


〈信〉あるいは 信頼の本質は
レットゴー(手放し、解放)だ
恐怖に満ちた人は けっして レットゴーできない



(06)終わり・・・(07)へ 続く