「愛と 明け渡し」
四番目の質問ーーー
“ なぜ私には 男の人に 明け渡すことがこんなに難しいのでしょうか ? ”
それだったら 明け渡しなさんな
なんで不必要に 自分に トラブルをつくる ?
誰が そもそもあなたに 男の人に明け渡せ などと言った ?
明け渡さなければいい
なんで 自分の頭に不必要な厄介ごとを しょい込みだすのか ?
もし明け渡す気が 起こらないんだったら 明け渡さなければいい
つい先日，ひとりの女性が 私に手紙を書いて こう聞いた
「私は ここに来ました。けれども この場所が自分にふさわしいとは 感じません。どうしたらいいでしょうか ? 」
立ち去りなさい !
いなくなりなさい !
何をぐずぐずしているのかね ?
そして彼女は こうも聞いていた
「私は 私のハートに耳を傾けるべきでしょうか，それとも あなたを信頼すべきでしょうか ? 」
あなたのハートに 耳を傾けなさい，レディー
ん ? そしてできるだけ急いで立ち去るがいい
なんで 自分のハートに逆らって 私を 信頼することなんかできる ?
誰が 私を信頼すると 思う ?
信頼するのは ハートだ !
もしそのハートが 反対だとしたら
誰が私を 信頼するのかね ?
そして
なぜ あなたは 自分自身の中に そんな区別を つくるのか ?
分裂症に なるよ
ある部分は 明け渡そうとして それを 押しつけている
そして，ほかの ある部分は 離れたい
ここに トータルに いるか
でなければ 行くがいい
もし明け渡せないのだったら 明け渡さなければいい
誰も あなたの明け渡しなんかに興味はない
そして，明け渡しというのは や れ る ものでもない
それは 強要できるものじゃない
それは 来るときに 来る
もしあなたが 男の人に 明け渡せないとしたら
それはあなたが 男の人を 愛せないということだ
愛から 明け渡しは 自然に出てくる
もしそこに 愛がないとしたら
明け渡しは やりくりできるものじゃない
忘れてしまいなさい !
もしかすると，この質問者は レズビアンかもしれない
完璧に よろしい !
女の人に 明け渡すがいい
少なくとも 誰かに明け渡すことはできる
もしかしたら，その明け渡しを通じて
あなたは 男の人に明け渡すことも 学べるかもしれない
学ぶ というのは そうしたものだ
生まれるときは どの子供も “自性愛 (auto-sexual)” だ
彼は 自分自身しか 愛さない
彼は ほかの誰も 愛することなどできない
それから 子供は “同性愛 (homo-sexual)” になる
彼は 誰か自分に似た者を 愛する
彼は 反対の者は 愛せない
それから なおも成長して
彼は “異性愛 (hetero-sexual)” に なる
今度は 彼は反対の者を 愛することができる
イエスの言っているのは それだ
汝の敵を愛せよ ーーー
ん ? 敵 というのは女性のことだ
敵というのは 反対の者を意味する
それが 愛の 最高形態だ
そうして，さらに セックスが消え失せる 瞬間が来る
その人は “ 無性愛 (a-sexal) ” になる
だがそれは 最高の地点であって
これらの 段階を通って はじめて達せられ得るものだ
もしかすると，質問者は
どこかで 同性愛に 引っかかっているのかもしれない
何も 間違ったことはない
どこにいても
自分が どの段階に いるとしても
愛をもって それに明け渡していなさい
その段階から ほかの段階が やって来るだろう
ひとりでに 育ってゆくだろう
それを 強要しないこと
私が ここにいるのは あなたに罪悪感を抱かせるためじゃない
私が ここにいるのは
あなたの実存の中に いかなる種類の 裂け目を つくるためでもない
私は リラックスすることに もろ手を上げて 賛成だ
なぜならば，ただリラックスすることを通じてのみ
あなたは 自分が誰かを知るに至るだろうからだ ーーー
何でもいい，楽なこと
その中に はいって行きなさい
マゾヒストに ならないこと
そして 自分自身に トラブルをつくろうとしないこと
リラックスして， ハッピーに 動いてゆきなさい
そして，それが何であれ
いまのいま あなたにとって 易しいこと
それを やり続けるがいい
それを通して 何か よりよいことが起こるに 違いない
だが，それを 通 し て だ け だ
突如として そこから 飛び出すことはできない
(四番目の質問)終わり・・・五番目の質問へ 続く
