saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第4話ーーーQ&A 最後の質問 「恐怖は欲望の副産物である」(04)

…( 彼女は もう一度 自由を あこがれるかもしれない
そして,自由というのは 究極的な価値を持っている
人は それを 落とすことなど できるものじゃない

人間は〈自由〉で できている
意識というのは〈自由〉で できているのだ )

そうである以上
遅かれ早かれ その女性は 退屈し
嫌気がさしはじめるだろう
彼女は 誰かほかの人を 探しはじめるに違いない
あなたは こわい
その恐怖がやって来るのは あなたが 所有したがるからだ
だが,なぜそもそも あなたは所有したがるのか ?

非所有で いなさい
そうすれば そこには何の恐怖もない
そして,そこに何の恐怖もなければ
恐怖に かかわっていた
捕われていた,切り刻まれていた
あなたの 多くのエネルギーが 生きてくる
そして,そのエネルギーは あなたの創造性になり得るものだ
それは ひとつのダンスに
ひとつの お祝いに なることができる


あなたは 死ぬのが こわい
仏陀は言う
「最初から いやしないのに
あなたは 死ねるはずがない」,と
どうして 死ねる ?
自分の実存の中を のぞき込んでごらん
その中に 深くはいって行ってごらん
よく見るのだ
そこに 死ぬような 誰がいる ?

それに,そこには どんな自我(エゴ)も 見つかるまい
そうしたら,そこに死の可能性など何もない
自我(エゴ)という 観念のみが死の恐怖を生む

そこに 何の自我(エゴ)もなければ
そこに 何の死もない
あなたは 全き静寂だ
不死性だ
永遠だ
あ な た として じゃない
が,ひとつの開かれた 空(そら)としてーーー
“ 自分 ” というような
“ 自己 ” というような観念に 汚されないこと
境界線も 持たず
限定も されないーーー
そうしたとき
そこには 何の 恐怖も ない


恐怖が やって来るのは
そこに ほかの いろいろなものが あるからだ

ラマナンダ
あなたは そうしたものを 見抜かなければ なるまい
そして,それらを見抜くことが
物事を 変化させはじめるだろう
からし
どうか,どうやってそれをマスターするか, 息の根を止めるかなどと聞かないでほしい
それは マスターされるものでもないし
息の根を止められるものでもない
それは マスターできるものでもなければ
息の根を止めることもできない

それはただ 理 解 されることが できるだけだ
〈理解〉を 唯一の法にするがいい



最後の質問「恐怖は欲望の副産物である」終わり・・・第5話ーーー〈無〉の香り へ 続く