saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

質疑応答「六日目の朝」by OSHO

「六日目の朝」06

( …問題は、無意識にならないようにすることだ。)

 

 もし 無意識になってしまったら

そのときには あなたは無意識の力の 支配下におかれる。

そのときには あなたは カルマ(業)の力の 支配下におかれる。

過去 あなたが 為したことすべてが そこに集積されている。

その蓄積された 教 育 が あなたを がっちり捉え、あなたにとっても ほかの人たちにとっても危険な 或る方向に あなたを動かしていく。

 しかし

もしあなたが、自らを見まもる証人として 在ることができたら、その過去の条件づけは あなたに干渉しようがないだろう。

したがって

見証人となる という手法(メソッド) あるいは そのプロセス全体こそ

性エネルギーを変容させるプロセスに ほかならない。

セックスに入っていったら 心しなさい。

何が起ころうが 観察し、見透すがいい。

何一つ 見逃してはならない。

自分の からだの中で 何が起こっているか

自分の内部(マインド)に

内側のエネルギーに 何が起こっているか―――

 新しい回路が つくられようとしている

からだの中の電気が 新しい道を、新しい循環路を動こうと しているのだ。

今や そのからだの電気は

そのパートナーと、妻なり愛人なりと 一体になった。

そして内側の円環が 今やつくられた。

あなたも それを感じることができる。

もし 心して 敏感になっていたら

それを 感じることができる。

 あなたは

自分が、或る活力にみちたエネルギーが動くための媒介となったのを感じることだろう。

 

 ずっと用心しているがいい。

まもなくあなたは気がついてくる。

回路の流れが 増せば増すほど

より多くの思考が 落ちていくことに……

それら思考は、樹から枯葉が落ちるように 落ちていく。

思考が 落ちる―――

頭(マインド)の中が

だんだん、だんだんと 空っぽになっていく―――

ずっと 用心しているがいい。

まもなく あなたも わかってくる。

 あ な た は 在っても 自我(エゴ)というものは無いのだと……

あなたは “私” という言い方はできない。

あなたの存在より偉大な 何かが あなたの上に起こった

あなたと あなたのパートナーの上に 起こったのだ。

二人とも その偉大な何か、偉大なエネルギーの内(なか)に 溶けこんでしまったのだ―――

 だが

この融合は無意識のものであってはならない。

そうであったら あなたは要点を見落とすことになる。

そのときには それは美しい性行為ではあっても 変容とならない。

それは美しい行為だ、何一つ 悪いことはない。

が、それは 変容とは ならない。

そしてもし 無意識のままであったら

あなたは いつも型にはまった動きをするようになる。

くり返し

あなたは 同じ経験を欲しがるようになるだろう。

その経験は、それに関する限りでは美しい。

しかし それは日常的な きまりごとになっていく。

 それにまた

それを経験するたびに より強い欲望が生じてきて

経験すればするほど ますます欲しくなる……と

あなたは悪循環にはまって動きだす。

そこでは あなたは 成長しない。

ただ ぐるぐる回るだけ―――

 回転することは善いことではない。

なぜなら 成長が起こってこないからだ。

そうだったらエネルギーは 無駄になるだけだ。

たとえその経験自体は 善いものであっても

そのエネルギーが 無駄になる。

もっと多くのことが 可能だったのだから……

しかも それは ほんのちょっとのことで可能だったのだ。

目の前の曲り角を曲るだけのことで、もっと多くのことが 可能だったのだ……

同じエネルギーで 神性が成就できたかもしれなかった。

同じエネルギーで 究極的な歓喜(エクスタシー)が可能だったというのに

あなたは瞬間的な経験のために そのエネルギーを無駄に使ってしまう。

それに

徐々に徐々にそれらの経験もまた つまらなくなる。

何度も何度も くり返したら

どんなことだって つまらなくなる。

新しさが 失われたら、退屈が はじまる―――

 

 もしあなたが 敏感でいたら見えてくるだろう。

まず、からだの内部のエネルギーの変化が

次に、頭から思考が 落ちていくのが

そして三番目に

自我(エゴ)が 心から落ちていくのが わかるだろう。

 

 これら 三つのことは

注意深く見まもられ 観察されねばならぬこと

そして三番目が 起こったときには

性エネルギーが 瞑想エネルギーになった ということだ。

 

 

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