saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

質疑応答「六日目の朝」by OSHO

「六日目の朝」05

 

 そこには 恐怖があるだろう。

そして その恐怖ゆえに

愛は ほとんど不可能になってしまった !  

この恐怖は 本物だ。

自我(エゴ)が 失われようというときには

あなた方は 狂人に近くなっている。

野生にかえっていて、そんなときには どんなことだって起こりうるのだ。

それに あなた自身、どんなことでも起こりうることを 知っている。

殺すかもしれない

愛しているその相手を 殺してしまうかもしれない

彼女の肉体を 喰らいだすかもしれない

コントロールが外されてしまっているのだから……

 

 抑圧は

これらすべてを避けるのに もっとも簡単な方法だ。

抑圧するか、それとも

危険に陥らない程度に認めるか……

常にコントロールできるような 一部だけをゆるすのだ。

というわけで

あなたは コントロールしつづける。

操作しつづける。

ある程度までは認めるが、それ以上は ゆるさない。

そのあとは あなたは 自分を閉ざし、扉を閉める。

抑圧は 保護として存在する

安全装置として、保証手段として 存在する。

宗教は今まで この安全装置を利用してきた。

宗教は セックスへの この恐怖を食いものにして

あなた方を もっと怖れるようにしむけてきた。

宗教は あなた方の内部に おののきをつくりあげてきた。

宗教はセックスを 基本的な罪悪にしてしまい

セックスが消えないかぎり 神の王国には 入ることができないと言う。

或る意味で それは真実だが

それでもなお誤っている―――

 私も また言う。

セックスが消えないかぎり、〈神〉の国には入ることはできない と……

だが

セックスが消えるのは、あなたが それを全面的に受け容れたとき、抑圧せず、それを変質させたときだけだ。

 

 宗教は

人間の恐怖と、エゴイスティックになりやすい 人間の指向を ずっと食いものにしてきた。

宗教は

抑圧のための 多くのテクニックを編みだしてきた。

抑圧することは むつかしいことではない。

しかし、これは 非常に高くつく―――

なぜなら あなたのエネルギー全体が分割されて、葛藤しはじめるからだ。

そうなったら〈生〉は 浪費されるだけだ。

 

 セックスは もっとも活力に満ちたエネルギーだ ! 

唯一のエネルギー……と 私は はっきり言う

これは あなた方のもっている 唯一のエネルギー

これと 闘ってはならないよ。

そんなことをしたら 生命と時間の浪費になるだけのこと。

それよりも それを変容させなさい。

だが いったいどうやるのだろう ? 

どのようにして それを変容させるのだろう ? 

いったい 私たちに何ができる ? 

もし あなたに 恐怖が理解できたら

そのときには あなたにも糸口が つかめるだろう。

何をしたらいいかの 糸口が―――

 

 恐怖心があるのは、コントロールが失われてしまうと

あなたが 感じるところからくる。

ひとたび コントロールが外れたら、もう何をどうすることもできない と あなたは感じる。

私は あなた方に 新しいコントロールを教えよう。

自分自身を 証人のように見証する コントロールだ。

思考を操作する という コントロールではなく

己を じっと 見まもるコントロールだ。

そして あなた方に言っておこう。

このコントロールは、可能なかぎり 最高のコントロールであって、自分がコントロールしている と あなた自身感じられないほどに自然なものだ。

このコントロールは、自分自身を 見 て い る ことで自在に 起こってくる。

セックスの中に 入っていきなさい、ただし、これに対して 見証人であること。

 憶えておくべき唯一のことは これだ。 つまり……

自分は この性のプロセス(過程)全体と 出会わなければならない

自分は これを通り抜けていかねばならない

自分は 見証人としてとどまるのだ

無意識になってはならない……

……これだけの ことだ。

 

 野生に かえるがいい、が、無意識に陥ってはならない。

意識して 見ていれば、そのときには野生に走っても 危険はない。

そうなったら 野生も美しい。

実のところ、美しくなれるのは野性的な人間だけだ。

野性的なところが全然ない女性など 美しいはずがない。

野性的に なればなるほど ますます活き活きとする。

そうなったら あなたは 野生の虎のよう、あるいはまた 森の中を駆けまわる野生の鹿か……

ん?

その美しさを想うがいい ! 

 

 が、問題は、無意識にならないようにすることだ。

 

 

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