saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第四章「自由への恐れ」(11)


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(11)

( …そこで「結婚したほうがいい。 そうすれば、根を持てる。

もうこの結婚が 蒸発してなくなることはない。

結婚は制度なのだから !」ということになる。)

 

至るところ・・・まさに愛の中では・・・あらゆる場所で、自由を見い出すと、我々は束縛へと 変えてしまう。

 

それは 早ければ早いほどいい !

すると 我々は くつろげる。

ゆえに、すべての ラブストーリーが 結婚で終わる。「彼は結婚した。その後、彼らは ずっと幸せに暮らしましたとさ」と。

誰も幸せではない。

が、そこでストーリーが 終わるのは いい。

そこから 地獄が始まるからだ。

ゆえに、すべてのラブストーリーが 一番 美しい瞬間で終わる。

その瞬間とは 一体何か ? 

自由が 束縛になった瞬間だ ! 

 

それは 愛に限ったことではない。

それは 全てのことに あてはまる。

だから結婚は 醜悪なのだ。そうであって 当然だ。

あらゆる制度は 醜い。

何故なら、以前は生きていた 何かの死体だからだ。

が、何かが生きていたら 不安定が 必ず つきまとう。

「生きている」ということは、動ける ということだ。

それは 変化できる。 別のものに なれる。

私が あなた方を 愛する。 そして次の瞬間には、あなた方を 愛していないかもしれない。

が、もし私が あなた方の 夫であり妻であるなら、次の瞬間も、私が あなた方の 夫であり妻であることが、確実だ。

それは 制度だからだ。

死んでいるものは、まさに永久だ。

生きているものは 瞬間的に移り変わり、柔軟だ。

 

人間は 自由を恐れている。

一方、自由こそが、あなたを 人間にする 唯一のものだ。

 

 

(11)終わり(12)へ 続く