saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第四章「自由への恐れ」(07)


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(07)

( この幼稚な態度は、一体何なのだろう ? )

 

子供は 自分が世界の中心で、自分の望み全てが、 即時に叶えられる と 思っている。

それは 叶えられる。

お腹がすいたら ミルクを与えられ、泣けば みんなが かまってくれる。

家族 全員が 子供を中心に動いている。

 

子供たちは 独裁者だ。

彼らは、どうやって家族全員を 支配するかを知っている。

とても小さな子供が、家族全員を支配する。

父親が 子供をなだめ、母親が 子供に賄賂を渡す。

お客が 家に来た時でさえ、子供は全てを 仕切るだろう ! 

 

子供は 自分が世界の中心だと思っている。

代償なしで みんなに助けられ、援助されるべき存在だ と。

彼は 愛を 与えなくていい。

彼は ただ、要求していればいい。

無論、我々は 子供に「おまえは愛するべきだ」とは 要求できない。

彼は とにかく要求し、全てを要求する。

もし要求が 満たされないと 暴力的に なり、怒り出す。

すると 彼は全世界に 反抗する。

そして、彼は 物を 打ち壊す。

 

今や、そうしたことが 全ての人に起こっている。

そういうことは、常に 子供に関してのことだったが、今では すべての人に 起こっている。

そういうことは、常に子供に関してのことだったが、今では 全ての人に起こっている。

我々が 革命と呼ぶものは、幼稚な努力以外の 何ものでもない。

我々が 反逆と呼ぶものは、みんなが 自分が中心だと思っていること以外の何ものでもない。

「自分の あらゆる願望が、即座に満たされるべきだ」と。

そして「もし それが満たされなければ、私は世界を破壊する」と。

世界中で、学生たちは 学校に反抗している。

それは 彼らが未熟であり、幼稚なマインドを 持っていることを示している。

校舎の窓に 石を投げ、建物に 火をつけ壊すことの、一体どこに、その意味があるのか ? 。

それに どんな意味があるのか ? 

 

彼らには、成熟というセンスが 全くない。

もし あなたが それを考え始めたら、学生や 子供たち、少年少女だけではないことがわかる。

現代人を 見れば、父親、母親ですら、まったく幼稚な態度をとる。

もし我々の 社会の政治家を見れば、彼らには成熟というセンスが全くなく、ただ 子供っぽい言動をしていることが わかるだろう。

 

何が 起こったのだろう ? 

実際、人間の成長は止まってしまった。

進化的な成長は 止まってしまった。

そして 今や、我々は ただその成長に代わるもの・・・

科学的な 蓄積をするだけだ。

人間は 止まってしまった。 物は 発達する。

あなたの家は より大きく、さらに大きくなっていく。

一方、あなたは 同じままだ。

あなたの 富は 増える。

富が増えるせいで、自分が 成長している と思う。

あなたの知識は増える。 あなたの情報は増える。

そのせいで、自分が 成長していると思う。

ブッダが あなた方より、情報を 知らなかったのは 明白だ。

あなた方の方が 成長しているという意味ではない。

 

エスは、あなた方より 情報がなかった。

彼は どんなカトリック教徒より知識が少なかった。

彼は 一度もそういう教育を 受けていないし、教育を受けたことが 全くなかったのだから。

彼は ただの大工の息子だった。

無教育で、世界に関する情報もない。

だが それでも、あなた方は イエスより成長していない。

 

マホメッドは 全くの文盲だった。

カビールは、どうということのない人間だった。

が、彼らは あなた方より 成長している。

その場合の成長とは、何か 別のものだ。

 

 

(07)終わり(08)へ 続く