saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第四章「自由への恐れ」(06)


f:id:saleem:20230427154810j:image

(06)

(…科学は今、感じている。 何を成したにせよ、進化への誤った考え方を 与えただけだった と。)

 

もし我々が 過去に戻れば、一番 速いのは馬のスピード・・・時速二十五マイルのスピードだった。

今、我々は 時速二千五百マイルへと 向上した。

人間が、 ではなく、スピードが 向上しただけの話だ・・・

人間ではない ! 人間は 同じままだ。

 

むしろ反対に、 人間は 退歩した。

 

馬に乗っている人間は、飛行機に乗って 飛んでいる人間よりも 強い。

スピードは 向上し発達したが、人間は 退歩した。

科学者の あるグループは、人間は 一つの進化ではなく、一つの 退歩だと考えている。

それは そうかもしれない。

生のなかで、じっとしていることは 決してあり得ない。

もし あなたが進化していないのなら、退歩しているのだ。

 

生においては、同じところに とどまっている瞬間はない。

あなたは 一ヶ所に 留まってはいられない。

「私は成長していない。 だから、 今ある私のままでいるだろう。 私は現状を 維持するつもりだ」とは 言えない。

現状を維持することは できない ! 

先へ 進むか・・・後退、 下落するかの どちらかしかない。

科学者のあるグループは、人間は 日々 退歩している と、幼児化している と 考えている。

人間は 大人というより、子供のように振舞っている・・・

地球上の  どこでもだ。

もし 我々が 直視したなら、多くのことは、はっきりしていて明白だ。

一つは、過去においては、成長した人間、社会の中で最も支配力のある人間は 常に老人だった。

だが、我々が 今 生きている社会では、世界の歴史の中で、唯一、子供たちが 支配権を握っている。

子供たちが 全てを支配している・・・全ての傾向において、全てのファッションにおいて、全てにおいてだ。

彼らが 手本だ。

彼らがすることは 何であれ宗教になり、何であれ政治に なる。

彼らが 何をするにせよ、それが 世界中の 流行となる。

 

時を 逆上ると、三十才の人は 成熟した態度を とっていた。

今は そうではない。

三十才の人でさえ 幼児のような態度、未熟な態度をとる・・・子供と 同じ癇癪を 起こし、 子供と同じ 幼稚な態度だ。

この幼稚な態度は、一体何なのだろう ? 

 

 

(06)終わり(07)へ 続く