saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第18章「意識の光」質疑応答 (18)


f:id:saleem:20230223133745j:image

(18)

 あなたが 己を 明け渡せるのは 無意識のマインドではなく、意識のマインドだけだ。

あなたは それを知らない。

では、どうやって無意識のマインドを 明け渡すのだろう ? 

 

もし私が あなたに、あなたの持っている お金を明け渡すように言えば、あなたは自分が持っていると 知っている お金しか 明け渡すことはできない。

では、どうやって 自分で持っていると知らない財宝の中に隠されている お金を、明け渡せるだろう ? 

 

マインドの 意識的な部分だけが 明け渡すことが できる。

 

そして、意識的なマインドは 障害だ。

 

私が あなたに何か 言うとする。

意識的なマインドは、それが正しいか 間違っているか、本当か、嘘か 考え始める。

たとえそれが 本当のことでも、訝しく思い始める、「この男は どういうつもりで それを言っているのだろう ? 」と。

たくさんの疑問、たくさんの質問が 湧いてくる。

そういう 意識的なマインドは 抵抗を生み出す。

 

もしあなたが 催眠術について 何かを知っているなら わかるだろう。

催眠状態では、かけられている人は もし命令されれば −−− どんなことでも、どんなに馬鹿げたことでも、何でもしてしまう。

それは なぜか ? 

催眠状態においては、意識のマインドは 眠っている。

無意識のマインドだけが ある。

それは 障害が壊されている状態だ。

催眠状態の中では 意識のマインドは 眠りの状態に 入っている。

それは そこに存在しない。

 

たとえば あなたが 男だとする。

私が「あなたは女だ」と 言うと、催眠状態の中で あなたは女性のように 振る舞い、女性のように 歩くだろう。

あなたは 引っ込み思案に なる。

あなたの 動きは もっと優美で、もっと女らしくなる。

そして、あなたの 声が 変わるだろう。

 

一体 何が起こったのか ? 

 

疑いを 作り出すことができる −−−「なんて馬鹿なことを言っているのだ ?  私は男だ、女ではない」と 言うであろう意識のマインドが 眠っているのだ。

 

無意識は 疑いを知らない。

無意識は 絶対的に 忠実だ。

絶対的な信、信頼を持っている。

無意識には 論理は存在しない。

無意識は 逆らえない。

だから、言われたことを 何でも 信じてしまう。

 

 

(18)終わり(19)ヘ 続く