saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第13章「在ることを通して越えていく」(18)


f:id:saleem:20230105085348j:image

(18)

(その状態では、内側で 化学的に起こっていることは 何であれ、外側に投影されている。

 

あなたが 外界に見る色は、内側の マインドの投影だ。

その状態では、あなたの夢が 至るところに 投影される )

 

全世界が 一つのスクリーンになり、あなたは その投影者だ。

あなたは すべてを投影している。

あなたの内側にあるものは 何であれ、その状況で 投影される。

しかし LSDは、それと同じ体験を 全員には与えないだろう。

詩人は、とても 詩的な体験をするだろう。

だが、殺人者は それと同じ体験は できない。

 

ある者は すぐに天国の体験をするだろうし 

ある者は 地獄に落ちる体験を するかもしれない。

内側にあるものが 何であろうと その状況では、外側に 投影されることになる。

 

それと同じことが 絶えず 同じ感覚を 反復することで あり得る。

 

もしあなたが ある一つの感覚を 絶え間なく 繰り返し続けるなら、あなたは それを投影できる。

あなたは まるで この世界が死んでしまったかのように この世界の中で 生き始めることができる。

だが、あなたが それを内側で知らない限り それは偽物の現象だ。

 

あなたが その反復を 止めた時は いつでも その催眠は解けてしまう。

 

あなたは 何生にも渡って、そのプロセスをし続ける。

それは 自己永続的に なる。

余りにも いい気持ちのものだ からだ。

 

そこで、次のことを 覚えておきなさい。

あなたは 投影すべきではないということ。

あなたは それを内側で 知らねば ならない。

外側に 投影すべきではない。

 

投影するには、考えることが必要だ。

だが 悟りには、考えないことが必要だ。

 

投影には、事実に押し付ける ある概念が必要だ。

それは 事実への 一種のレイプだ。

 

あなたは 自分自身を自己催眠に かけられる。

だが、それは 夢の存在だ。

しなければならない 本当のことは、内側で思い巡らし、 考えることが 止まる状態に至ることだ。

雲を 払うことだ。

 

あなた方の 内なる中心は、雲の まったく無い、青空のような状態に ならねばならない。

あなた方の 内なる中心は、どんな行為もなく そこに あるべきだ。

 

一方、考える ことは 行為だ。

もし全ての思考が 止まれば −−− が、それは あなたが完全に 無意識になる ことによっても可能だ。

もし 無意識になったら、なにもならない。

あなたは深い 眠りに 落ちてしまった。

外界に投影するうちに あなたは 目覚めている状態での夢に 落ちてしまった。

 

あなたは内側の全ての思考を 止め、無意識になる −−− あなたは 深い 眠りに落ちてしまった。

だが、それでは 駄目だ。

 

そこで、第三のことが なされること −−− 無思考、しかも 無意識ではない 状態。

それが 基本的な形だ。

無思考で あり、しかも無意識ではない状態。

無思考で あり、完全に 意識が覚めている状態、すると あなたは “それ” を知るに至る だけではなく、

 “それ” に なってしまう。

あなたは “それ” と ひとつに なる。

 

一度、その味を知れば、その味わいは 決してあなたの元を 離れない。

一度、感じてしまえば、それはあなたの元を 離れない。

 

あなたは 変容され、同じあなたでは なくなるからだ。

 

あなたが “それ” を知り、内側で “それ” を 感じれば、目を開けると “それ” は 至るところにある。

 

 

 

(18)終わり(19)へ 続く