saleemのブログ

「 先ず一歩 内なる旅に 友は無し 」Zen柳

第10章「全一であることの奥義」(02)

 

( あなたは どこにも 過去を見つけられない。

それは あなたの 記憶の中にだけ存在する )

 

もし私に、プライベートな ある記憶、秘密の記憶が あり、しかもそれは私の記憶だけにあり、誰も 知らないとする。

もし私が 死ねば、その記憶は どこに行ってしまうのか ? 

 

どこにもないだろう。 何の違いがある ? 

それが存在してもしなくても、どこに違いがある ? 

それが存在してもしなくても、何の違いもないだろう。

死んだ過去は、記憶の中にだけ ある。

それは 他のどこにもない。

そして 過去によって、未来が 投影される。

未来が 存在するのは、唯一 過去のせいだ。

 

私は あなた方を、昨日 愛した。だから 明日も、あなた方を 愛したい。

私はその経験を 繰り返したい。

私は あなた方の 歌を聞いた。

だから、それを もう一度聞きたい。

繰り返したい、過去は それ自身を繰り返したい。

死んだものは 再び生まれたい。

だから 未来が 作り出される。

それらが マインドの中身だ −−− 過去と未来。

 

それらの両方の中身が 落とされれば、あなたのマインドは まったくの空っぽ、無思考、中身なしの 状態になる。

するとあなたは、この瞬間、何の過去もなく

何の未来もなく、ただ、今ここにある。

 

そして、今ここ、それが 現在という瞬間だ。

全ての ものが あるがまま、それが 現在だ。

あなたのマインドが ない時 −−− 

あなたの 過去と未来が ない時、ということだ −−− 

あなたは “それ” に 気づく。

その気づきのなかで “それ” の体験が

唯一の マインドの 中身になる。

 

それが『マインドが絶えず “それ” ヘと向かっていること、それが捧げものだ』という意味だ。

 

(02)終わり (03)ヘ 続く